https://www.kogensha.jp/shop/detail.php?id=4114

私たちの声を聞いてください 21

 新年度を迎えた4月、春の訪れとともに、特別な冊子が発行されました。
 タイトルは、『私たちの声を聞いてください』。2022年7月8日以来、国家的迫害ともいえるようなバッシングを受けている家庭連合の信徒の皆さんの「心の叫び」をまとめたものです。
 Blessed Lifeでは、ほぼ毎日朝5時配信でご紹介してまいります。

世界平和実現の道を諦めていない

山口教区 宇部家庭教会
松岡 彰(67歳)

 私が家庭連合の教え「統一原理」に出合い、信仰生活を始めたのは30歳でした。当時は大企業に勤めていて、何の不自由もなく、独身生活を謳歌(おうか)していました。しかし父親の死去に際して「自分は何一つ親孝行らしいことをしていない、死んだら地獄行きだろうな」と漠然と思っていました。

 そのような時に伝道されました。統一原理を学び、自分の人生観の足らなさを埋めてくれる新鮮な喜びを感じました。一方、現状の生活を変えることへの抵抗感もあって、私なりに統一原理で学んだことを人生に生かしていけば、それでいいかとも考えたりしました。

 しかし、そう考えれば考えるほど、内心が求める世界とのギャップが広がっていくばかりでした。よく家庭連合の信者は“洗脳されている”といわれますが、ほとんどの人は私と同じように深く悩み、考えぬいた末に信仰の道を選択した人たちです。

 それを“洗脳”の一言で片付けるのは、あまりにも信仰者の人格を踏みにじるものではないでしょうか。自分の人生を神様のため、世界平和実現のために捧げていこうと思い、清貧な生活をして苦労している青年信者らの姿を見て、私は“自分だけ楽な道を行く”ということはできませんでした。

 今、巷(ちまた)では「人権」という言葉が氾濫(はんらん)しています。そのなかで、自分と同じ考えや境遇の人の人権は守ろうとするが、違う考え方の人に対しては容赦なく攻撃する姿が目につきます。これが“人権派”を自認する人々が行なうことでしょうか。

 私が思う「人権」とは、神様の理想のもとで創造された全ての人が、神様のもとで兄弟姉妹としてその個性が尊重され、愛されることだと考えます。神様のもとの平等です。また、それは家庭生活の中でこそ表されるものだと考えます。私たちが願う世界平和もそこが出発点だと思います。

 人間はこれまで世界平和を求めて努力してきました。しかし今も世界平和は訪れていません。国家や同盟国の単位で平和を求めても常に闘いが生じ、勝者と敗者の関係が生まれます。長い歴史の中で、今や人間の努力にも限界が訪れているようです。今こそ人類共通の普遍的価値観が求められているのだと思います。

 神様の創造理想が何なのか、なぜ人は自己中心的になってしまったのか、霊界はどうなっているのか、その答えを持った方が真の父母様(文鮮明・韓鶴子総裁ご夫妻)であると信じています。そして、その方は世界平和のために具体的な行動をなされ、世界の各界各層の多くの指導者らの支持を得ておられます。私が今も信仰を続けるのは、世界平和実現を諦めていないからです。

▲『私たちの声を聞いてください』

 冊子をご希望のかたは最寄りの教会にお申し込みください。