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私の心の中にいる神様 169
私はちゃんと幸福なんだ

 良心との対話で、ワクワク感が止まらない!
 毎週土曜日に配信予定です。

私はちゃんと幸福なんだ

(女性・祝福二世 20代)

 大学に入学し、教会の青年寮に入ったばかりの時のことです。
 夜の祈祷会の後、次の日の朝が早いこともあり、早めに就寝しました。
 ところが私はもともと寝付きが悪く、生活音があるだけでもなかなか眠れないのです。

 ふと、これも外的な現象に囚(とら)われているということかなと思い、「自覚を取り戻す」ワークをしてみました。

 布団に横になったまま、意識を「今ここ」に戻していきます。
 食器を洗う音、皆が話す声をそのまま感じ取り、今私は大好きな布団に寝ている…と実況中継していくと、心に幸福を感じるのが分かりました。
 そして、いつの間にか眠りについていました。

 夜中、ふと目が覚めると、寮のお姉さんが隣に来て背中をさすってくれていました。
 実はその頃、私は、親元を離れたばかりでホームシックになっており、「愛してください」モード全開でした。
 そんな私を、そのお姉さんは気にかけてくださっていたのです。

 世界には、温かい部屋で眠ることができない人、孤独に夜を迎える人も多くいる中、本当に「今ここ」は幸福だなと感じ、涙があふれてきました。

 そのお姉さんはもうすぐお嫁に行ってしまうので、こういう交流も最後かもしれないと思うと、この何気ない場面に永遠の価値を感じました。

 「両親と一緒にいられないから寂しい」と感じなくてもいいんだ、当たり前のことは何一つないんだ、私はちゃんと幸福なんだと思いました。

 この体験以降、伝道を歩む心情も転換され、「こういう幸福を人々に伝えていきたい」という気持ちが強くなりました。

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 次回は、「不器用だったから…」をお届けします。


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