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家庭教育局だより 14
真の愛への出発「聖決式」④
純潔を守ることこそ神様への最高の親孝行

 今回は、2022年10月16日に行われた第14回「孝情礼拝」で語られた松山平男局長の説教を中心に、「聖決式」の意義や純潔の貴さを学びます。(『祝福家庭』2022年冬季号より転載)

松山平男 家庭教育局長

世の中の「愛の混乱」に惑わされず、未来の祝福に備える
 本来、神様を中心とした男女の真の愛は、たった一人の人を永遠に愛する愛であり、自分が幸せになることよりも、相手をより幸せにしてあげたいという、神様に似た愛です。しかし、このとき天使長ルーシェルがエバを誘惑した愛は、エバを幸せにしようとした愛ではなく、自分がより大きな愛を受けたいがため、エバを犠牲にし、本然の幸せを奪ってでも自分の欲を満たそうとした自己中心の愛でした。

 堕落したエバは、再び神様の前に立ちたい、堕落によって生じた恐怖心から逃れたいと思い、アダムを誘惑するようになりますが、アダムまで堕落することで、全てのものがサタンの主管圏に落ちてしまったのです。信じられないことですね。

 そのような天使長の偽りの愛が原因となり、その影響を受けたエバがアダムを誘惑し、そこで発動した愛も、アダムを幸せにしてあげたいからではなく、自分が恐怖心や不安から逃れたいからという、「自分のために相手を犠牲にする愛」でした。

 本来なら、「アダムだけでも、神様のもとで正しい道を行ってほしい」と思って身を引くのが、相手のために生きる道でした。また、もしそのような選択ができていたならば、人類の歴史は短い期間で復帰される道があったのです。

 このように、天使長の自己中心の愛、偽りの愛を動機に、アダムとエバが偽りの愛で結ばれ、偽りの愛を中心に偽りの生命が生まれ、天使長を出発点とする偽りの血統が人類を支配してきたのです。

 その結果、戦争や飢餓、犯罪や愛の過ちを繰り返す歴史を経て、世界をつくり上げてしまいました。

 今、皆さんの周りでも、愛の混乱が起きていると思います。男女交際での三角関係や、気持ちが冷めたからと言っては別れ、当たり前のように別の人とつき合うということを繰り返すなど、未熟なまま恋愛に振り回されて傷ついている人を見ることがあるかもしれません。

 またメディアでは、芸能人の不倫や浮気の報道が途切れることなく見られます。

 統計によると、高校生で男女交際をする人の9割は別れてしまうそうです。恋愛感情はある意味、一時的な波のようなものだからです。

 しかし、私たちが求めているのはそのような愛でしょうか。そうではありません。

 神様が私たちに与えてくださった運命の相手、たった一人のその方を全身全霊で愛したい。自分よりも相手の幸せを願う「真の愛」で愛し合いたい。そして、霊界に行ってもふたりで永遠に共に暮らしたい―。これが私たちの望む愛です。私たちの本心は、そのような愛を知らず知らずのうちに理想として追い求めているのです。

 このように私たちは、神様を中心とした本来の愛を取り戻す祝福に向かって歩んでいるのですが、それでも実際の生活の中では、特に思春期の頃は、誰かを好きになったり、片思いをしたりするようなことが起きてくるでしょう。私もそうでした。それは皆さんの愛がだんだんと成長してきている証しですから、決して悪いことではありません。

 しかし、その「時」を待つために、祝福の永遠の相手を待つために、神様に祈って相談し、お父さん・お母さん、教会の家庭部長など、皆さんを導いてくれる方に相談してみるとよいと思います。

 悩んでいる人、課題がある人、あるいは誤った道を進んでしまった人でも、神様は等しく愛しておられます。必ず解決の道を準備してくださっていることを忘れないでください。



▲「孝情ユース・ブレッシング・フェスティバル」で行われた「聖決式」で、真のお母様のみ前で「聖決宣言」をする青年代表者(2021年3月27日)

最高の幸福、永遠の幸福の実現に向かって挑戦しよう!
 私たちが受ける祝福は、成長過程で与えられる祝福です。愛が理想的な愛として完成してから受けるのではなく、長成期完成級に当たる未熟な立場で受けるのです。ですから、そこからふたりでゆっくり着実に真の愛を育てていく道を歩むのです。相手の良いところも悪いところも受け入れて、一緒に成長していく努力が必要です。

 ですから、今この時、皆さんが準備すべきなのは、天の父母様、真の父母様、お父さん・お母さんへの親孝行の心情、孝情を育て、親子の絆、子女の愛を成長させること。そしてその愛を土台に、友人との友情も含めた兄弟姉妹の愛を成長させることです。

 なかなか親を愛せない人もいるかもしれません。苦手なタイプの友人に葛藤している人もいるかもしれません。それでもより広く深く愛することができる心の器を育て、準備することが、将来祝福を受ける相手と愛を育むための、愛の基礎力になるのです。

 まだ私たちは成長の途中です。わがままな自分がいるとするならば、よりために生きる自分に、自分かってな自分がいるとすれば、より相手の立場に立って考えることのできる自分になれるよう、挑戦していきましょう。

 きょうは「真の愛に向けて純潔を守る」というテーマでお話ししました。

 ここで大切なのは、私たちが「祝福を受けるその時まで純潔を守り、愛を守ります」と誓う理由は、「それが私たちに与えられた決まりだから」ではないということです。

 それは、人類を歴史の始まりから愛し、途方もない悲しみを越えて、ひたすら私たちの幸せだけを願ってくださった天の父母様に親孝行し、喜んでいただきたいからです。

 そしてそれこそが、真の父母様への親孝行であり、私たちのお父さん・お母さんへの孝行であり、何よりも私たち自身の最高の幸福、永遠の幸福につながる道だからです。

聖決宣言
一、未来の配偶者のために純潔を守り、個性完成の道を行きます。

一、天地人真の父母様から祝福結婚を受け、家庭完成の道を行きます。
一、天の父母様の下の人類一家族の理想に同参し、主管性完成の道を行きます。

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『祝福家庭と神の血統』(光言社刊)


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