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珈琲徒然草

 コーヒーをこよなく愛する、“コーヒーコーディネーター・アロハ豆蔵”氏による、コラム「珈琲徒然草」。
 コーヒーのうんちくから、コーヒーのおいしい入れ方まで、毎日飲むコーヒーが“ちょっと”おいしくなるコラムをお届けします。

第6回 コーヒーを15杯飲んで健康に

アロハ豆蔵(コーヒーコーディネーター)

 皆さん、おいしいコーヒーを飲んでいますか?

 最近はテレビなどでよくコーヒーと健康に関する話題を目にすることがあると思います。がんの予防になるとか、血糖値を下げるとか、アルツハイマーにも良いらしいなど、何だかコーヒーが万病に効く薬みたいにいわれることが多くなってきました。

 コーヒーの成分を分析すると、実に300以上の成分からできているようなのですが、主なものとしてはカフェイン、ポリフェノール、そしてトリゴネリンが挙げられます。

 カフェインは皆さまもよくご存じのとおり、眠気覚ましとして用いられることが知られています。
 夜眠れなくなる、トイレが近くなる、中毒になる、赤ちゃんに良くないなど、イメージ的にはあまり良くなかったかもしれません。

 しかし、本来カフェインの効用としてはやる気を起こさせ、集中力を高め、さらには脂肪燃焼作用まであるので、コーヒーはダイエットに良いとまでいわれるようになりました。

 また、ポリフェノールは、抗酸化作用、つまり若返りの代名詞として広く知られています。代表的には赤ワインがポリフェノールを多く含むということで今でも女性に人気があるようです。
 実はコーヒーも赤ワインと同じくらいのポリフェノールが含まれており、お酒が飲めないかたはコーヒーを飲んで若返りを図るのも良いかもしれません。

 そしてトリゴネリンという成分も活性酸素を除去するとして、アルツハイマー病の予防に効果的なものです。

 さらにはポリフェノールとトリゴネリンの相乗効果として血糖値を下げる効果があることが分かっています。ですから食後のコーヒーはとても理にかなっているのです。最近の研究結果によると、食後よりも食事中にコーヒーを一緒に飲んだ方が血糖値は上がりにくくなるそうです。

 では1日どのくらい飲むと効果的なのかというと、5杯という研究結果が発表されています。思ったより多いかもしれませんね。心配なカフェインも、悪影響を及ぼす摂取量はコーヒー20杯飲まないと現れないようですから、それほど気にしなくてもよさそうです。むしろコーヒー飲みたくても飲めないというストレスの方がかえって体には良くないと言えます。

 コーヒーは不思議な飲み物です。香りで癒やされ、飲むと元気になり、人と人の絆を深めてくれる…。知れば知るほど奥深い世界が広がってくる飲み物です。