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珈琲徒然草

 コーヒーをこよなく愛する、“コーヒーコーディネーター・アロハ豆蔵”氏による、コラム「珈琲徒然草」。
 コーヒーのうんちくから、コーヒーのおいしい入れ方まで、毎日飲むコーヒーが“ちょっと”おいしくなるコラムをお届けします。

第5回 コーヒーは体に悪い?

アロハ豆蔵(コーヒーコーディネーター)

 皆さん、おいしいコーヒーを飲んでいますか?

 コーヒーが苦手な人の中に、「飲むと胃もたれする」「おなかが痛くなる」という人が多くいます。
 確かにコーヒーには消化を助ける胃液分泌促進作用があるので、胃の粘膜が荒れている人が空腹時にコーヒーを飲むとつらくなるかもしれません。

 しかし、胃腸の調子が悪くなる主な原因は他にあるのです。

 このコラムの第1号でもお伝えしたように、コーヒーは鮮度が命。逆を言えば、あまり日持ちしないのがコーヒーです。

 ではどのくらいで味が変わってしまうかというと、豆のまま冷蔵庫に保存しておけば約2カ月ぐらいは持ちますが、挽(ひ)いたものになると、正直に申しますとその香りは1日持ちません。ですからコーヒー通の人が飲む直前にガリガリ豆を挽くのは鮮度を保っておいしく飲むためでもあるわけです。

 多くのかたがスーパーなどで挽いたレギュラーコーヒーを買われるかと思いますが、残念ながら、もうその時点でコーヒーは酸化しています。
 つまり、コーヒーを飲むと胃が悪くなるというのは間違いなく酸化しているコーヒーを飲んでいるからということになります。

 なんだか少しショッキングなことを申し上げましたが、次回はコーヒーが健康に良いという話をしましょう。