週刊Blessed Life 258
侍ジャパンがWBCを全勝優勝で飾る！

コラム・週刊Blessed Life 258
侍ジャパンがWBCを全勝優勝で飾る！

新海 一朗

　世界中のベースボールファンが注目する中、3月8日に開幕したWBC（ワールド・ベースボール・クラシック）は、3月22日の決勝戦で締めくくられましたが、果たして、日本代表「侍ジャパン」の戦いの結果はどうであったか。
　改めて確認してみましょう。

　すでに世界中に知られるとおりです。
　日本は、一致団結、抜群のチームワークで勝ち進み、全勝優勝を飾りました。

　侍ジャパン、優勝おめでとうございます！

　WBCでの強豪チームとの戦いを勝ち進んだ最終結果の優勝は、日本国民の心からの喜びです。国民一人一人が侍ジャパンの活躍を心に抱き、大きな力と希望をもらったことに感謝して、今まさに感激と感涙の中で、日本国民は侍ジャパンを最高の誇りとしています。

　振り返れば、1次ラウンドは四つのプール（A、B、C、D）ごとに戦い、日本はプールBにおいて、中国、韓国、チェコ、オーストラリアに勝ち、準々決勝でイタリアを9-3で下します。
　そして、4カ国に絞られた準決勝では、プールCで米国を11-5で破ったメキシコと戦うことになります。

　日本とメキシコの準決勝は、3点を先制された日本が、5回と6回に満塁のチャンスをつくったものの得点を奪えません。
　しかし7回に2アウト一塁二塁の場面で4番の吉田正尚選手がスリーランホームランを打って3対3の同点に追いつきました。
　これは劇的な場面でした。この同点ホームランが大きな運を呼び込みます。

　直後の8回に2人目の山本由伸投手が1アウト二塁の場面でバデューゴ選手にタイムリーツーベースを打たれて3対4と勝ち越され、さらに3人目の湯浅京己（あつき）投手が2アウト二塁三塁としてパレデス選手にタイムリーヒットを打たれ3対5と点差を広げられます。
　打線はそのウラ、1アウト二塁三塁で代打の山川穂高選手の犠牲フライで1点を返し、さらに9回、大谷翔平選手がツーベースヒット、続く吉田選手がフォアボールを選んでチャンスを広げると、ノーアウト一塁二塁の場面で5番の村上宗隆選手がツーベースヒットを打って2人がかえり、6対5でサヨナラ勝ちという劇的勝利を飾りました。今回の山場はこのメキシコ戦にありました。

　決勝戦は、対キューバ戦を14-2で破った花形スターぞろいの米国です。
　2回表、今永昇太投手は今大会、ホームラン4本と好調のターナー選手に、レフトスタンドへのソロホームランを打たれ、先制されます。
　しかし2回ウラに村上選手の今大会初のホームランで追いつきます。その後、満塁とした後、ヌートバー選手の内野ゴロの間に勝ち越します。
　さらに日本は、4回ウラに岡本和真（かずま）選手のソロホームランで1点を追加し、日本の2点リードとなりました。日本は次々に投手を代え、米国の強力打線を抑えます。

　8回表からは、ダルビッシュ有投手がマウンドに上がりますが、5番・シュワーバー選手にファウルで粘られた末にライトスタンドへのソロホームランを打たれましたが、3-2の1点リードは守り切りました。
　そして9回、日本は7人目として大谷選手をマウンドへ送ります。ダブルプレーで2者を打ち取った後、迎えた大リーグ、エンジェルスでチームメートのトラウト選手との勝負という名場面は誰が考えたシナリオでしょうか。神業のような演出です。

　1球目はボール、2球目は160キロのストレートで空振り、3球目は160キロのストレートでボール、4球目は160キロのストレートで空振り、5球目は164キロのストレートが外れてボール、そして6球目、アウトコースのスライダーで空振り三振を取ります。
　大谷選手は帽子とグローブを空中に投げ捨て、満身の喜びを表現しました。
　こうして日本は3大会ぶり3回目の優勝を果たしたのです。

　この侍ジャパンの勝利は、日本に天運があることを示しています！