家族の絆づくり 24
充実した人生になる「三つの感性」

ナビゲーター:阿部 美樹

どんな感性を磨くべきか?
 充実した人生になるための「三つ感性」を紹介します。

 第一は「喜ぶ感性」です。裕福で優雅な人生であっても幸せだと感じない人もいますが、苦労が多くて貧乏な人生であっても幸せだと感じる人がいます。少し努力すると疲れる人がいますが、どんなに多忙でも疲れない人もいます。何が違うかというと、「喜んでやっているかどうか」です。大事なのは、仕方なく嫌々ながら行うよりも、喜んで行うことです。

 第二は「感動する感性」です。感動は誰もが好みます。感動的な作品やお話、出来事、景色などは、私たちの心を幸せに満たしてくれます。感動の頂点に達すると、感極まって涙を流します。不思議なことに、悲しみの頂点と喜びの頂点に達すると、同じように涙が流れてくるものです。喜びの涙、感動の涙を流した分だけ充実した人生となることでしょう。

マンネリ化しない人の特徴は?
 第三は「純粋な感性」です。濁った水ではなく、純粋な水こそ人の命を生かすように、純粋さは人生の活性化に欠かせないものです。同じことを繰り返してもマンネリ化せず、常に新鮮な心で行える人は、限りなく成長していきます。人に愛を施すにおいても、マンネリ化した心で尽くすよりも新鮮な心で尽くす方が相手の喜びが大きいのは当然です。新鮮さを持ち続ける能力、まさに「純粋な感性」は人間の成長にとって大切な要素であり、幸せになる要素でもあります。