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進化論から新創造論へ 23

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「進化論から新創造論へ」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
 人間の祖先は本当にサルなのか? 統一思想からの提案は、科学的真理のように装ってきた進化論の終焉(しゅうえん)を告げる!

統一思想研究院 李相軒・編著

(光言社・刊『ダーウィニズムの誤りと統一思想からの提案 進化論から新創造論へ』より)

統一思想による新しい創造論

(5)創造の二段構造
-神の構想の中では人間が最初につくられた-

 先に述べたように、創造に先立って、神の心の中では神の直接的な愛の対象として人間の姿(表象)が描かれていました。「神は自分のかたちに人を創造された」(創世記一章27節)とあるように、人間は神の似姿として、最も完全なものとして考えられたのです。その人間の表象を標本として、それを捨象・変形して動物の表象を考え、それをさらに捨象・変形して植物の表象を考えられました。動物の中でも、まず人間に近い高級な動物の表象を考え、その表象を捨象・変形しながら次第に低級で単純な動物の表象を考えられました。植物の表象も、高級な植物の表象から次第に低級な植物の表象が考えられたのです。そして動物と植物の表象を捨象・変形していった極限において細胞の表象が考えられました。細胞は生物を構成する最小単位として考えられたものだったのです。

 次に神が考えられたのが、人間および生物の住み家としての地球であり、地球を支える宇宙でした。動物、植物の表象を捨象・変形して天体の表象が考えられ、天体をつくる材料としての鉱物の表象が考えられました。さらに捨象・変形を行って分子、原子、素粒子の表象が考えられましたが、それらは天体、植物、動物、人間をつくるための基本的な素材として考えられたものでした。

 このように神の心の中では、人間→動物(高級な動物→低級な動物)→植物(高級な植物→低級な植物)→天体→鉱物→分子→原子→素粒子という順序で表象が形成されたのです。表象とはロゴス(デザイン、設計図)のことです。ところが、現象世界の創造は、表象の形成とは逆の方向から行われました。つまり、ビッグバンと呼ばれているエネルギーの大爆発から素粒子、原子、分子が現れ、それらの原子、分子が結合することによって、鉱物からなる天体が形成されました。そして、天体の中で一つの特別な惑星である地球が形成され、地球上に、まず植物(ラン藻類)が現れ、次に動物が現れ、最後に人間が現れたのです。

 このように、創造はまず神の心の中での表象の形成、すなわちロゴスの創造が行われ、次いでロゴスに従って現象世界の創造が行われたのです。これを「創造の二段構造」といいます(図22参照)。

 二段構造によってなされた神の創造の過程を動物と人間だけに限ってみれば、図23のようにまとめることができます。現象世界に現れた結果だけを見れば、原生動物から無脊椎動物ヘ、無脊椎動物から魚類ヘ、魚類から両生類ヘ、両生類から爬虫類ヘ、爬虫類から哺乳類へ、そして哺乳類の中では類人猿から猿人や原人を経て人間へと進化したように見えます。

 しかし、それは進化ではなくて、ロゴスに従って計画的になされた創造だったのです。

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 次回は、「万物を材料とした人間の創造」をお届けします。


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