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心情開拓
心霊を育てる生活原則(91)

 原理を生活化するために、李耀翰(イ・ヨハン)先生(1916~2019)が信仰のイロハを日本人の心情を分析しながら説かれた講話集、「心情開拓~心霊を育てる生活原則」を毎週金曜日配信(予定)でお届けします。
 家庭連合の教会員の皆さまはもちろん、世代を超えて多くのかたに読んでいただきたい書籍です。

李耀翰・著

(光言社・刊『心情開拓~心霊を育てる生活原則』200549日第3版発行〉より)

4 復帰歴史に見る生活原理
(1970年1121日)

▲李耀翰先生

【イエスを中心とする路程】
私たちの立場と使命

 だから私たちは、この三つの使命を一緒にしながら何をつくるかというと、実体基台をつくらなくてはならないのです。父母というものは、実体基台をつくって真の父母に侍らなくてはなりません。自分が父母になっていないのに、真の父母に侍るというから難しいのです。だから、神に侍るなら、まず自分が神の代わりになって人に褒められながら、侍られながら神に侍れというのです。自分が侍られずに神にだけ侍る、これは話にならないのです。

 それで洗礼ヨハネが、まずカインの立場の使命をするなら、メシヤに侍らなくてはいけません。メシヤの前でメシヤに侍る基台は、自分が堕落しなかったアダム・エバの立場に立てるよう使命を果たすことです。そうすると、六千年のサタンが洗礼ヨハネまで来て自然屈服します。そうすると、磐石を二回打ったのも、それから石板を割ったのも蕩減(とうげん)するので、結局イエス様は絶対サタンと一回も会わないようになるのです。

 ところが、洗礼ヨハネが不信したので、信仰人物にはイエス様がならなくてはならなくなったのです。イエス様御自身が天使長の立場で、伝道しなくてはならなくなったのです。また、カインとして侍らなくてはならなくなったのです。そして、アダム・エバの罪の責任もって、父母の立場に上がって、イエス様を父母として信ずる者を成長させます。その人たちが人々にみ言(ことば)を伝え、イエス様は天から来たメシヤであると証(あかし)するのです。自分たちが天と関係を結んだあとにイエス様の家庭をつくって、本当の父母の立場で現れるという方策を、イエス様はし始めていたのです。

 だから私たちは、天から来た人ではなく、復帰されるべき人物です。イエス様は天から来たのだから、アベルなのですが、もう一遍落ちて、天使長の立場から始めたのです。私たちは生まれながらにして天使長の立場にいるから、上がるのです。それでどこまで上がるかというと、アベルの立場までです。教会長をアベルとして侍りながら、また、伝道に行くのは、もう一遍天使長の使命をしながら、カインを連れてくる目的で行くのです。カインを復帰しないと、自分がアベルの立場に立てないのです。私たちは最初「原理」を聞いた時の立場から、もう一遍天使長の立場へ行って、それから戻ってカインを連れてきて、自分がアベルになって、より上のアベルに侍る、これが本当の私たちの教会です。そのような兄弟の位置になれば、正統な道になります。

 イエス様が一回落ちました。だれに引っ張られていったかというと、サタンに引っ張られていったのです。どうして神の息子が引っ張られていったのか、これが神学的に一つの疑問だったのです。どうしてイエス様は、サタンに引っ張られて荒野へ行かなければならなかったのか、サタンと関係のないイエス様が、なぜサタンに主管されたのか、これが今まで疑問とされてきたのです。

 イエス様の内容を知らないのです。こういう問題も、私たちの「原理」でないと、全然その秘密の内容が解けなかったのです。

 直接40日間断食があったのは、洗礼ヨハネが防ぐべきサタンが、イエス様の前まで来たので、歴史的条件を蕩減しなくてはならなかったのです。それは磐石と石板のことと、洗礼ヨハネの不信と、これらの条件で試練が始まったのです。そしてサタンの三大試練があったのです。それは、イエス様の目的をサタンが知っているからです。イエス様がどんな秘密をもってきたかというのをサタンは知っているのです。サタンの試練を見て、秘密を発見するのです。

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 次回は、「『原理』をどのように探したか」をお届けします。


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