2023.02.07 12:00
平和の大道 19
釜山と福岡が新文明の中心地に
皆さんは、『平和の大道』という書籍をご存じでしょうか。著者は、一般財団法人国際ハイウェイ財団の理事長、佐藤博文氏です。
同書は、国際ハイウェイ財団が推進する「国際ハイウェイ・日韓トンネル」プロジェクトの意義や背景などについて総合的に理解することのできる貴重な一冊です。
Blessed Lifeではその一部を抜粋して紹介してまいります。ぜひお楽しみに!
佐藤 博文・著
これから対馬に関心を持とう
今回から数回にわたって「国際ハイウェイ・日韓トンネルプロジェクトと対馬」というテーマで対馬に的を絞って論じることにする。
当財団は去年(2011年)から日韓トンネル建設のための重点を佐賀県の唐津市から長崎県の対馬に移した。対馬ではすでに約90万㎡の土地を所有していて、市内厳原町阿連調査斜坑基地において今年(2012年)8月2日に「地鎮祭」を執り行い、対馬から日韓トンネルを掘り始めることができる準備に入った。国際トンネルとしての「日韓トンネル」が実際にスタートする日本側の出発点がまさに、日本と韓国の国境の島である対馬だからだ。
ここでは「どのような理由で、対馬での日韓トンネルの事業展開が国際ハイウェイ・日韓トンネルプロジェクトの成否を決める『天王山』とも言うべき焦点となってくるのか」ということを、地理的、歴史的、文明史的背景を踏まえて論じることにする。
今「対馬」と聞いて、日本地図の中でどの辺りに位置するのかピンと来る人は少ない。まして、地図上の位置は知っていたとしても、この島の自然、歴史、日本の国における特異な役割に関心を持ち、その重要性を知っている人はさらに少ない。
対馬は九州の西北にある玄界灘に浮かぶ長崎県の孤島である。福岡からも140km隔たったところに位置し、九州に住んでいる人ですら一度でも訪れたことのある人は意外と少数であり、それほど対馬という島は大半の日本人にとっては縁の遠い存在であると言えよう。
『日本沈没』(小松左京著、小学館文庫、1973年)というベストセラーとなったSF小説があるが、地球規模の大地殻変動によって、日本の国土の大部分が日本海溝に沈没すると描かれている。しかし、そのようなことがあっても、日本列島の中で沈没しないところが対馬であると推測される。というのは、地質が主に花崗岩から成る対馬は地殻が韓半島につながり、玄武岩でできた日本列島と地質が根本的に異なるからである。
東日本大震災を経験した日本人にとって無視できない話である。小説とはいえ小松左京氏は科学的な裏付けに基づいて語っているだけに、まんざら信頼性のない話ではあるまい。事実なら日本本土が太平洋の底に滑り込むような大地殻変動が起こっても、対馬に逃げればなんとか生き延びられるということだ。
日韓トンネル建設とは別に防災という観点からも、これから日本国民は対馬に関心を向けざるを得なくなるであろう。
対馬についての文鮮明総裁の話
対馬について殊の外関心を持ち、その重要性について訴えておられる方が誰かと言えば、国際ハイウェイプロジェクトの提唱者である文鮮明(ムン・ソンミョン)総裁である。
文鮮明総裁は、数年前からことあるごとに「対馬」について語られていた。「これからは日本が大変なことになる。日本列島が沈没するかもしれない。その際対馬に移動したら助かる」(2011年3月5日、アメリカ・ラスベガス)と東日本大震災直前に語られた。「日韓トンネルは、長崎(対馬)から満州に向かい世界へ出なければならない。対馬から韓国の南部を開発する」(2011年7月17日、韓国)
「すべて準備して日韓トンネルを掘るのです。日本が掘らなければどのようになるのですか。その代替となるのが対馬です。いつでもトンネルを掘れます。対馬は日本本土を中心として長崎県に属しています。自動的に日本の門が開きます。そこから広島、大阪、名古屋と京都の門を開くのです。京都が開けば東京を中心として開き、日本の門を開きなさいというのです」(2009年7月7日、アメリカ・ニューヨーク)
また「これから世界の文明の中心はどこになるか、ソウルでも東京でもない、釜山と福岡が一つの都市になりその一帯が新しい文明の中心となり、新しいエルサレム(新文明の聖地)ともなる」と語っておられる。
文鮮明総裁が語られることは、「日韓トンネルが実現したらそのようになるであろう」という日韓トンネル実現を前提にしての話だ。
対馬と今後の日本
今の日本は国家として「沈没」しつつある。少子高齢化、人口減少、経済の国際競争力の低下、政治の混乱、教育力の低下等、多くの分野で劣化が進み、国家が総体的に衰退しつつあると言っても異論はなかろう。結論から言えば、その日本を沈没の瀬戸際から救い出すことができる秘密が対馬に隠されているということだ。
これから数回にわたり、「なぜ日韓トンネル建設を前提とした対馬がこれからの日本にとって、否、韓半島、北東アジアにとっての運命を左右するほど重要になってくるのか」ということを、つまり対馬という島に秘められた価値、魅力を、日韓トンネル・国際ハイウェイプロジェクトとの関連において以下の諸点から論ずることにする。
1)自然(地理、地政学等)から見て
2)歴史(特に日韓の交流史、神話、神道の源流等)から見て
3)日韓トンネルとの関係から見て
読者の皆さんは、日韓トンネルが実現したと仮定した時の対馬の姿を思い浮かべながら読んで頂きたい。
(『友情新聞』2012年12月1日号より)
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次回は、「文化・文明が日本に流入する主要ルート」をお届けします。
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