アングル~情報戦に勝て。56
メディアに踊らされてはならない

 本コラムの今回の見出しタイトルを「メディア報道に踊らされてはならない」にしようと考えたが、最早「報道」の意味さえ疑わしい旧統一教会(家庭連合)関連情報に、思わず「報道」の2文字を削除してしまった。

 今回紹介するのは、世界日報19日付1面「宗教と政治」欄の「月刊誌『文藝春秋』1月号 DIA文書の『警告』を隠蔽 旧統一教会の対北資金で臆測報道~『4500億円』根拠示さず」の見出し記事。

 少し長いが、記事から引用したい。

 「インフォメーションとインテリジェンスの違いは情報分野に携わる人間にとっては非常に大きい。インフォメーションはただ伝え聞いたり収集したままの『生の情報』であり、インテリジェンスは『信憑(しんぴょう)性を吟味した上で解釈を施した情報』を意味する。つまり、DIA(米国防総省情報局)文書であっても情報報告書は生の情報の報告にすぎず、信憑性については何の保証もない」

 今や、うわさ話からつぶやき、捏造(ねつぞう)に至るまで、SNSのみならず、テレビ・新聞・ラジオ・雑誌媒体でも「フェイクニュース」となって闊歩(かっぽ)している。

 インフォメーションとインテリジェンスを区別し、虚偽と真実の峻別(しゅんべつ)をしっかりと行わねばならない。

 日本社会は大丈夫か。
 送り手も受け手もメディアリテラシーを徹底して身に付けなければ、亡国の一途をたどりかねない。

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(則)