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信仰の伝統
教会創立以前から文鮮明先生に侍って(87)

 家庭連合の信仰の長兄である金元弼(キム・ウォンピル)先生(1928~2010)の講話をまとめた書籍、「信仰の伝統」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
 本書を通じて神様の深い愛と文鮮明先生の心情の世界、信仰の在り方を学ぶことができます。

金元弼・著

(光言社・刊『信仰の伝統 教会創立以前から文鮮明先生に侍って』より)

第二部[講話集]生命と愛と理想を懸けて
二、祝福の原点

▲金元弼先生

問題の発生は一体化への警告

 私たちは、メンバーに責任をもっています。メンバーに難しいことが起こったならば、連絡が悪くてそうなったのではありません。私が神の心情、親の心情と同じ立場で構えて、メンバーたちをうまく導いてあげることができなかったり、先生のみ言と一体化していなかったりするから、メンバーにそうした結果が起こったのだととらえるのです。

 国家でも、隣の国が我が国を侵すということは、指導者と国民が一体化していないからなのです。それゆえに、隣の国が侵犯する時は、隣の国が悪いからではなく、自国内が一体化していないからです。それゆえ、一体化させるために、こういうことが起こると考えなければいけません。

 アメリカの宗教人たちが私たちに反対するとしても、その意味は、私たちが先生のみ言と一体化すべきだと教えていると考えるのです。一体化しなさいということなのです。

 こういうことを考えてみると、生活する家庭が、すべての基本的な訓練場であることが分かっていただけると思います。

 皆さんがお互いに幸せにやっている時でも、心配なことが生じてきます。最初はそうではないのに、途中からいろいろと心配なことが起こってくることがあります。最初、祝福を受けた時には、心情一体化して一つになって出発しました。しかし、ある時には相対者のことで心配事が起きたりすることもあります。

 そういう時には、その人の問題を解決する前に、お互いが、縦的な関係、神様を中心とした真の親の心情、み言と私が一体化できているかどうかを、じっくりと振り返らなければいけません。先生のみ言と皆さんが一体化しているかどうか、まず自分でチェックしてみるのです。それが間違っているとするならば、それが原因となって難しいことが起こるのです。それは、「早く一体化するあなたに立ち返りなさい」ということを示していると考えるのです。

 血統転換式で聖酒式の時に、手を合わせて互いに敬愛し、聖酒を分かち飲みます。ところが、あとになって、いつかは不和になることが起こり得ます。

 一体化して幸せな家庭をもつことを、一番喜ぶのは神です。真の親です。一番嫌うのがサタンです。ですから皆さんが少しでもそういうところから懸け離れると、サタンはサッと入ってくるのです。サタンと相対基準を結ぶある条件を立てると、サタンは入ってくるのです。

 自己中心的にならないで、神を中心とする真の親の心情とみ言と私が一体化しているかどうか、これが神と親を中心とする考え方です。ここから離れて自己中心的になると、サタンとの相対基準を築く条件が成り立つので、サタンがやって来るのです。

 ノアの40日洪水審判後のことを考えてみてください。その時は、サタンの相対基準は何もありませんでした。それゆえにサタンは、堕落性という足場がなくて、ぐるぐる回っていたのでした。ところが、ハムにサタンが相対できる条件が成り立って、からすが降りてきました。それと同じく、私たちも自己中心的になると、サタンは離れません。

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 次回は、「祝福の原点は永遠に変わらない愛」をお届けします。


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