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霊界の実相と地上生活(69)
霊人と天使の関係

 36家庭の李相軒(イ・サンホン)先生(1914~1997)が霊界のさまざまな事実を証しされたメッセージ、「霊界の実相と地上生活【霊界の様相編】」を毎週土曜日配信(予定)でお届けします。

世界平和統一家庭連合

(光言社刊『霊界の実相と地上生活』より)

第三部 天上の秘密
第一章 天使世界
一 本然の天使世界

李相軒先生

霊人と天使の関係
 霊界には数多くの霊人たちがいますが、このような霊人と天使は、どのように互いに交流しているのか、その関係について説明しようと思います。地上で肉身を持った人が地上生活を終えて霊界に来るようになると、誰もが例外なく、それぞれの場所に行って、決まった場所で暮らすようになります。このような霊人たちは、それぞれの位置と場所によって姿も異なります。

 上流層の霊人たちの姿と、低級な下流層の霊人たちの姿には、相当な違いがあります。それは地上生活において、同一の人間であるとしても、上流層の貴族と下流層のこじきとでは、その姿と身なりに違いがあるのと似ています。霊界に来た霊人たちの姿は、地上における自らの人生の結果に応じて、その定着地が決まるのです。これが天道です。したがって、各場所でとどまる霊人たちの姿と天使たちの関係も、様々な形で現れます。

 例えば、上流層にとどまっている霊人たちは、概して神様の愛の中で暮らしているため、彼らには神様の特別な指示事項を伝達する天使たちが共にあります。そこでの天使は、神様の指示事項を伝達しながら、自らの姿を最高の傑作品として現し、できる限り完璧な姿を現しながら、霊人たちと関係を結んでいます。では上流層の霊人たちは、なぜ神様の直接的な指示を受けないで、天使の指示を受けなければならないのだろうか、という疑問が生じることでしょう。それは当然な疑問です。

 地上生活では、最高の席上で目上の人から直接指示されることがあるように、霊人たちの世界においても同様です。上流層の霊人たちは、神様から直接指示を仰ぐこともあり、天使を通して指示を受けることもあります。しかし、そのような位置で天使が伝達する場合は、神様の直接的な指示事項なので、霊人たちは少しの疑いもなくその内容を受け入れるのです。神様がきらびやかな光彩の中で現れるように、このような天使の姿も大変恍惚(こうこつ)とする姿で現れるため、伝達される霊人たちは、少しも物足りなく思うことはありません。

 では、下流層にとどまっている霊人たちに現れる天使たちは何をするのでしょうか。上流層においても下流層においても、神様が人間のために創造した天使たちの使命は同じです。しかし、上流層の天使たちよりも下流層の天使たちのほうが苦労が多く、身なりにしても、上流層の天使たちほどにはきらびやかな光彩を発揮できません。これは、地上生活に似ていると考えれば理解できるでしょう。

 私たちが地上生活で伝道に出掛けたとき、善良な心を持ち、豊かな人々を訪ねて、彼らがみ言をよく受け入れ、み言に酔ってすっかり雰囲気が良くなれば、私たちの心も体もうれしくなって、私たちの姿も明るい姿に変わることでしょう。しかし、行いも悪く貧しい人々を訪ねて、対話もできずに疲れ果ててしまえば、私たちの心は憂鬱になって、姿も暗い姿に変わるはずです。このように索漠とした陰気な雰囲気の中で、時には耐えることのできない悪臭の漂う下流層の霊人たちの環境の中で、どうして天使たちが恍惚とした姿を現すことができるでしょうか。

 それゆえ、同じ天使であっても、それぞれの活動する場に応じて、彼らの姿は多様な形で現れるのです。したがって、霊人と天使の関係は主体と対象の関係です。それゆえに、天使たちは地上の後孫を訪ねて協助するのです。そして天使たちは、霊界でも霊人を訪ねて協助するのです。地上においても天上においても、天使が人間を協助する原理は同じです。

 結論的に言えば、神様が天使を創造された根本目的は、地上においても天上においても人間を助け、愛することにあるのです。それが神様の終始一貫した愛です。私たち人間は、地上でも天上でも私たちを保護して愛してくださる神様に、深く感謝しなければなりません。私たちはすべて、神様と共に生きることを願われる神様の真なる愛の前に深く感謝しながら、私たちの人格を完成し、家庭を完成して、神様の子女としての位置を確立すべきでしょう。

2000102日)

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 次回は、「天使たちの数」をお届けします。


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