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心安らぐ清らかな音色~癒やしのオルゴール聖歌
第37回「めざめて祈りつ

 清らかな聖歌がオルゴール風にアレンジされました。
 祈祷用、睡眠用、作業用BGMにはもちろん、心を落ち着かせたいときや疲れたとき、胎教にもぴったりなコンテンツです。

 今回の曲目は、聖歌69番「めざめて祈りつ」です。

 この聖歌は、1976年の聖歌編纂(へんさん)の際に作詞・作曲されました。作曲者は伊地知(いじち)元子さん、作詞者は天野照枝さんです。

 作詞は初め、聖歌35番「心には願えど」の訳詞を試みるつもりで取りかかったものです。訳詞中に、すでに「心には願えど」は訳されたという知らせが入りましたが、「右の目 罪を犯すときには」と書き出した訳詞を捨てる気になれなかったといいます。

 二番からは訳ではなく作詞として、祈りながら取り組みました。

 「正しいことを、義務感のみでなく愛して行う心と、悪しきことを、神の忌み嫌われるごとく憎むという心を下さい」という意味の二番は、サタンの子としての愛憎を体恤(たいじゅつ)してしまった人間の立場を思う時、祈らずにいられない言葉です。

 「正しいこと」とは、道徳的な善を指すのではありません。また「悪しきこと」は、神の愛を持って生きられない利己的な姿を意味します。闇よりも光を愛することは、ただ主の勝利を相続することによってのみ可能です。

 このような意味を込めた歌ですから、哀調を帯びた美しい曲ですが、決して弱々しく寂しく歌う歌ではないことを知ってください。

(参照:『聖歌のめぐみ』)


 今回の背景画像は、「リンドウ」という日本原産の花。花言葉は「正義」「悲しんでいるあなたを愛する」です。

 「正義」とは、「人として行うべき正しい道義」です(参照:『精選版 日本国語大辞典』)。ここで言う「正しいこと」は、道徳的な善を指すのではありません。

 また「悪しきこと」は、神の愛を持って生きられない利己的な姿であると述べています。その反対であれば、「正しいこと」は神の愛を持って為(ため)に生きる姿ですね。

 本然の姿からは遠いため、熾烈(しれつ)な霊的闘いの中にいる私たちですが、「神の愛を持って為に生きる」正義の姿に向かう過程だと思うと、強く雄々しく在れそうです。

 このような観点から、今回は過酷な環境の中でも力強く咲いている「リンドウ」の画像を背景素材に選ばせていただきました。

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画像素材:PIXTA