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私の心の中にいる神様 151
教会の鍵が開いていない!

 良心との対話で、ワクワク感が止まらない!
 毎週土曜日に配信予定です。

教会の鍵が開いていない!

(女性 30代)

 教会のスタッフをしています。
 ある月曜日の話です。その日は教会で午前中から伝道対象者と会う予定がありました。前日に鍵の担当者に、「鍵は朝から開いていますか?」と確認したら、「開きますよ」という返事でした。

 当日の朝、小学生の娘が突然、「きょうは休み」と言い出しました。土曜日の学校行事の代休だというのです。その日の朝まで知らされておらず、あれこれと対処した結果、一日のスケジュールの段取りが崩れてしまいました。

 「なぜもっと早く言わないのか」と娘を責める気持ち、「ゲストのケアに間に合わないかもしれない」と焦る気持ちを、何とか「思いどおりでなくても大丈夫」と唱えながら落ち着かせ、教会に向かいました。

 少し遅れて教会に着いてみると、なんと鍵が開いていませんでした。鍵を開ける予定のスタッフが別のスタッフに頼み、そのかたに十分に情報が伝わっていなかったようです。

 伝道対象者からはすでに、「最寄り駅に着きました」と連絡が入っていました。
 このままでは、きちんと迎えられない、どうしよう……。
 いら立つ思いが湧いてきましたが、再度「思いどおりでなくても大丈夫」と唱えてみると、自分の中に2人の自分がいることが分かりました。

 現実の状況に囚(とら)われて焦り、荒れ狂う自分がいる一方で、本当の自分は、穏やかに過ごしたいと思っているのが分かりました。

 伝道対象者も、早く着きたいと思って来ているだけだし、それは前向きに教会に通いたいと思っていることだし、鍵の件は十分に事情の共有がなされていないだけで、誰も悪気があってやっていることではない──。

 対象者もこのくらいのことで怒る人ではないと知っているし、一緒に待って、ゆっくり立ち話をしていたらいいではないか──。

 このような考えに至ると、穏やかさを取り戻すことができました。
 結果的に鍵はギリギリ間に合いました。

 夜、改めて感謝の祈りをささげると、「あなたが私と一緒に喜びを感じてくれたことがうれしい」と、良心の答えが返ってきました。

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 次回は、「怒りや焦りを切り離す」をお届けします。


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