2022.12.03 17:00
霊界の実相と地上生活(65)
天使世界の組織
36家庭の李相軒(イ・サンホン)先生(1914~1997)が霊界のさまざまな事実を証しされたメッセージ、「霊界の実相と地上生活【霊界の様相編】」を毎週土曜日配信(予定)でお届けします。
世界平和統一家庭連合
第三部 天上の秘密
第一章 天使世界
一 本然の天使世界
天使世界の組織
天使世界は、私たち人間にあまりよく知られていませんが、その組織と体系たるや、私たちの想像を超えて、はるかに細分化されています。それは、天使たちが神様の考えと摂理をわきまえて、神様の命令に100パーセント従順に従っているためです。その実例をいくつか挙げてみましょう。
地上生活では四季の変化がはっきりしています。冬が過ぎれば、春の季節が欠くことも変更することもなく訪れてきます。私たち人間が、いくら冬が寒くて嫌いだとしても、冬は退くでしょうか。自然の摂理は、神様の創造以降、天道に従いながら数千年、数万年が過ぎても、その本分を全うしています。「夏よ、お前は何をしているのだ! 秋よ、お前はなぜ、まだ便りをしないのだ」と、神様が叱るということもありません。地上生活の四季は、神様が創造された時のその法度に従順に従っているのです。
このように、神様が天使世界を創造されて以来、天使は神様の法度に従いながら、どんなにへんぴな所、困難な立場であっても、組織的に従順に従い、自らの本分を全うしてきています。人間の堕落以降、人間社会は様々な姿に変質し汚染されてしまいましたが、人間のために創造された天使世界の組織は、あたかも四季の運行のように、そのまま持続してきたのです。私たち人間の想像を絶するほど困難なことが天使に降りかかってきても、神様の摂理の方向に沿いながら、天使世界は一様に法度に従って動いているのです。天使世界の組織と体系は、あたかも、ある工場の機械設備において、一つの電源スイッチさえ押せば、すべての機械が一瞬にして作動するのと似ています。
人間は、神様の命令があってこそ動き、何かを悟って活動します。しかし、本然の人間の姿は、神様の命令がなくても、神様の活動に沿ってその心情を察し、神様の心がどこで何を必要としていらっしゃるのかを悟るようになっています。これが神様のために生きる本然の子女の姿なのです。現実的な人間は変質し、神様の心情と摂理を察することができないとしても、人間のために生きる天使たちの姿は、神様が創造なさった根本法度から少しも外れることはありません。
天使たちの組織と体系と活動は、唯一、神様の心情のスイッチと直結しているため、神様の心情の変化に応じて、その組織体系に一挙に伝えられます。このような天使世界の組織と体系を思うとき、神様が人間をどれほど愛していらっしゃるか、ということを感じるべきでしょう。神様が子女たる人間を愛する思いは、何ものにも比べられません。ひたすら子女を思う一念で、日の当たらぬ奥まった所にまで、御自身のぬくもりが、天使たちを通して及ぶことを望んでいらっしゃいます。これが、神様が天使世界を創造された本来の意義です。
(2000年9月11日)
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次回は、「天使世界の姿」をお届けします。