コラム・週刊Blessed Life 243
2022サッカーワールドカップ、日本がドイツに大金星!

新海 一朗

 2022サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会、1123日に行われたグループリーグ初戦で、大波乱が起きました。
 W杯優勝4回を誇る強豪ドイツを相手に、日本代表が21で大金星を挙げたのです。世界中のサッカーファンを驚かせました。

 日本の勝利は、単なる偶然なのか。それとも、十分に根拠のある勝利なのか。さまざまな解説が飛び交う中、次に日本代表がどういう活躍を見せてくれるのか、世界中のサッカーファンが注目しています。

 11月23日に、ハリーファ国際スタジアムで行われたFIFAワールドカップ・カタール2022のグループステージ初戦。サッカー日本代表(FIFAランキング24位)が強豪ドイツ代表(11位)を破り、前半0-1の劣勢から後半に、堂安津(どうあん・りつ)、浅野拓麿のシュートで2点を奪って、見事に逆転勝利をつかむ歴史的試合を見せてくれたのです。

 ドイツのSCフライブルクの主力として活躍する堂安は、地元ドイツメディアの『Sudkurier』もそのプレースキルを称賛するほどですが、彼のボールコントロール、パス、ドリブルを「見とれるほどの美しさ」と評しています。
 クリスティアン・シュトライヒ監督(独・SCフライブルク)は堂安に厚い信頼を寄せています。堂安の活躍はドイツへの恩返しとなりました。彼の得点は決して偶然とは言えません。高い技術力を持っているのです。

 「ジャガー」の愛称で親しまれる浅野拓麿は、森保一監督の信頼が厚く、今回のドイツ戦で見事に逆転勝利への貢献を果たし、監督の期待に応えてくれました。ドイツやセルビアで研さんを重ね、苦労の多かった浅野ですが、森保監督は一貫して浅野に対する信頼を失いませんでした。浅野の逆転勝利の1点は森保監督への最高のプレゼントとなりました。

 第2戦は、難敵である中米コスタリカとの決戦になりました。しかし、この時点で順調に勝ち進めば日本チームはトーナメントに進むことができたかもしれませんが、コスタリカ戦で1-0のスコアで敗北を喫する波乱が起きました。

 FIFAランキングで31位の格下に負ける魔の瞬間が試合後半の時間帯に潜んでいたのです。
 勝負とはこういうものだと言えばそれまでですが、それにしても残念な敗北となったコスタリカ戦での日本チームであり、ドイツ戦の勝利を御破算にする結果となりました。

 しかし、この後も簡単には読めない展開が予想されます。日本が属するグループEは、スペイン、ドイツ、日本、コスタリカの4カ国ですが、スペインはコスタリカに7-0で勝利しました。日本に負けたドイツは必死になってスペインに挑んでくることでしょう。この強豪同士の衝突は見ものです。また、コスタリカに負けた悔しさに日本が再びドイツ戦と同じようにスペインに挑みかかった場合、何が起きるか分かりません。

 試合が全部終わってしまうまでは、一般的な予測(これまでの過去のデータ)は可能ですが、何が起きるか分からないのがワールドカップです。
 試合の中に「魔」が潜んでいるのです。特にカタールのドーハでは、過去、日本は「ドーハの悲劇」(1993年)と呼ばれるイラク戦でのドローを喫し、そのためワールドカップへの切符を手にできなかった経験があります。

 今度は、スペイン戦で「ドーハの劇的勝利」という奇跡を期待したいと思います。