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スマホで立ち読み Vol.9
『地域づくりは国づくり』14

入山聖基・著

(光言社・『地域化講座~地域づくりは国づくり~天一国時代の伝道論』より)

 『地域づくりは国づくり』の一部を「立ち読み」でご覧いただけます! 毎週月曜日にお届けします。

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第二章 ヤコブの信仰と成長

神氏族メシヤは現代のヤコブ

 神氏族メシヤは、現代のヤコブです。

 私たちもヤコブと同じく、家庭や氏族の中にいたままでは、兄弟や親族を愛で自然屈伏させる人格の基準を持てなかったでしょう。

 そのままの基準で、自分の正しさだけを主張し、「私をなぜ信じてくれないの?」と訴えても、「おまえが言うから信じられないんだ」と言われてしまった人もいたかもしれません。

 それで、神様は私たちが「成長する」ために、出郷するようにしたのです。

 家族と故郷を離れた私たちは、真の父母様の愛の主管の中で、天の摂理に同参しながら、愛と信仰の訓練を受け、試練を乗り越え、成長してきたはずです。

 これまでの人生を振り返ってみて、自分が、「成長した」と思える体験は、試練を克服したときではないでしょうか? 大変な苦労ほど、信仰的に乗り越えれば大きな成長につながります。神様と出会い、真の父母様と出会った印象的な出来事として記憶に残っているはずです。平坦(へいたん)な道だけを歩んできて、「成長した」という話は聞いたことがありません。

 もし、私たちが本当に成長しているなら、成長するほど自己中心的な思いが消えていくはずです。正しく自己否定できた人間は、公的無私の心を持つようになっていきます。そうであれば、自分が一族で一番苦労し、一番犠牲になり、一番公的に生きながらも、自分の苦労を主張することはないでしょう。

 公的無私になった私の心は、三大祝福のこころ、すなわち、神様を思う心、家族と人々を愛する心、故郷、国を愛する心で満ちていくはずです。

 そして、祝福を受けた自分と、まだ復帰されずにサタン世界で苦労している兄弟や親族が「犠牲と護(まも)り」の関係でつながっていることを知るでしょう。

 そうすれば、「私が一番正しく、一番苦労しているのに、なぜ理解しないのか」という思いで氏族に接することはなく、「サタン世界で生きる苦しみ」はいかに大きかっただろうかと、カイン圏で生きる家族や氏族の人たちに思いを寄せ、むしろいまだに復帰されていない一族に涙する心を持つでしょう。

 私たちは、ほぼ無条件に天の祝福(結婚)を受け、天の血族になるというとてつもない恩恵を受けました。そして、一族の長としての「神氏族メシヤ」となる祝福までも受けたのです。その価値を知れば、ただただ感謝しかありません。

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 「スマホで立ち読み」での連載は、今回が最終回となります。ご愛読ありがとうございます。続きは、ぜひ書籍でご覧ください。



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