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霊界の実相と地上生活(63)
統一霊界圏の下流層

 36家庭の李相軒(イ・サンホン)先生(1914~1997)が霊界のさまざまな事実を証しされたメッセージ、「霊界の実相と地上生活【霊界の様相編】」を毎週土曜日配信(予定)でお届けします。

世界平和統一家庭連合

(光言社刊『霊界の実相と地上生活』より)

第二部 天上天下の救世主・真の父母
第六章 統一霊界圏(統一霊界論)
四 統一霊界圏の下流層

李相軒先生

 神様の復帰摂理の中で最も重い荷物は何でしょうか。愛する子女が天理原則から外れたとき、神様はどうすることもできない心情と痛みを覚えられます。ここ下流層の現実がまさにその現状です。

 誰の言葉か思い出せませんが、「地獄には神様はいない」と言います。天国に神様がいらっしゃって、地獄に神様がいらっしゃらないならば、神様は人類の創造主ではありません。金持ちの息子は訪ねて、貧乏で食べる物もない息子は見て見ぬふりをするという親がいるでしょうか。

 貧しい息子の痛みは、父母の胸中に深くしみるものです。それならば私たち人間の創造主、神様の心情はどうでしょうか。考えてみてください。どうすればその子女を救済できるかを考えながら、神様は食べることも寝ることも忘れて、戦々恐々としていらっしゃるはずです。全天宙が崩れるほどの骨髄の痛みを直接的に体恤(たいじゅつ)していらっしゃる方が、まさに創造主、神様です。このような事実を私たちは常に忘れてはなりません。

 好き勝手に考え、好き勝手に行動し、好き勝手に食べたり飲んだりして遊び回る自由は、神様が下さったものではありません。神様は、人間がために生き、慰め合い、助け合い、分かち合い、自分を捨てて相手を思いやりながら生きるように創造されました。そのために人間に自由が賦与されたのです。

 しかしここ下流層は、神様の摂理と逆行した者たちが生きている所です。神様も知り、復帰摂理も知り、原理の根本も知り、真の父母も知り、霊界があるという事実もすべて習って知ったにもかかわらず、ここにとどまっています。

 知らないことも罪になるのに、すべてを知っていながらもここに来て、罪の鎖の捕虜になるとは、いったいどうしろというのでしょうか。この凄絶な姿を李相軒は明らかにします。胸が痛いのですが明らかにします。たとえ誰かに石をぶつけられようとも、私はその凄絶な真相を明らかにしましょう。理由は一つです。神様と真の父母様が不憫(ふびん)でならないからです。私は誓います。私の名は李相軒です。自らの名によって祈祷できるという、とてつもない時を迎えたがゆえに、李相軒も自らの名において誓います。下流層の姿を公開します。地上人の皆さん! 見るがよい。聞くがよい。罪の中で最も大きな罪が原罪であり、それが堕落の根本であるとあんなにも講義したのに、なぜ守れなかったのですか。

 堕落論に関連した者の光景を公開します。例えば、彼らにおいて男女の性器が完全に露出しており、行為自体が赤裸々に露骨化されるため、多くの人々にその行為を見られるしかありません。特に男女問題に関わって、獣のように生きた者の性器からは、血の混じったうみが出ており、擦り切れて出来物(褥瘡〈じょくそう〉)が生じ、痛くてうめき苦しむ姿を目撃できます。

 そして妻子のある男性と過ちを犯した女性は、彼女の子供たちの前にその行為があらわになっているため、隠れようとして木の陰に逃げますが、その子供たちは「呪ってやるぞ」とわめいています。

 公金に手をつけた者の姿はどうでしょうか。その公金が斧(おの)となり、お金が一つの武器となって、彼の行く先々に容赦なくずっと飛んできます。彼は常にお金の洗礼、斧の洗礼を受け、それを避けながら血だらけになって生きています。

 人をねたみ嫉妬した者は、こちらであらゆる苦境に置かれています。その人の全身は、くもの巣のように粘りついた液体に巻かれて動けません。その姿は、とても文では描写できません。様々な実情を明らかにしたので、この際もう一つ明らかにしましょう。

 真の父母様のみ旨を知っていながら、真の父母様に敵対した者の姿はどうでしょうか。彼らの唇は豚の口のように飛び出してはれ上がり、彼らの腹は妊婦のようにぷっくりとはれて割れそうです。それだけではありません。み旨に従ってきながらも、また、「原理」に感動してこの道を行くと誓っておきながらも、この世の道を進んだ者は、塩の柱のように両足が固まって少しも動くことができずにいます。

 今私は、一般的な人がとどまっている下流層でなく、統一霊界圏の下流層の姿を明らかにしています。そして地上で物質に目のくらんだ者は本当にかわいそうです。その人は何かをずっと食べて食べて食べ続けて腹が破裂して、はらわたがはみ出しているにもかかわらず、それでも食べ続けています。その人は物乞いや、人の物を盗んで食べる泥棒のような姿で生活していて、はらわたを抱えたままで何かを食べ続けています。

 同じ罪目ですが、その姿は多様です。ここでは、いくつかの事例を示したにすぎません。私は李相軒です。地上で内科医として過ごした経験も持っています。今は地上人ではなく、霊界人です。霊界に先に来た者として、明らかにしたくない事実をいくつか例示したのは、皆さんが地上で罪を犯さずにこちらに来ることを、切に願う気持ちからです。これらの事実を永遠の秘密として隠しておきたいのですが、地上人がこのような霊界の事実を聞いて覚醒するように、いくつかの事例を示しました。それが先に来た者としての責任だと感じるからです。これから皆さんは、神様と真の父母様の前に、そして興進(フンヂン)様と榮進(ヨンヂン)様の前に、このような姿を絶対に見せないことを約束しましょう。

 興進様は、こういう霊界の現実を榮進様に見せず、隠すことを望まれました。しかし、どうして隠し切れるでしょうか。皆さんは二人の子女様の前に、これ以上の痛みを見せてはなりません。

 皆さんが、こういう霊界の実情を詳細に聞いて、地上生活で罪をきれいに清算し、ここ下流層には絶対に来ないことを願います。真の父母様の教えに対して、絶対従順、絶対服従の信仰を持ち、知らず知らずのうちに犯した罪を地上できれいに蕩減(とうげん)して来てください。

 地上では罪の蕩減方法、すなわち解決策がありますが、天上には蕩減法がないという事実を何度も明らかにしました。皆さんがここで罪の名札をつけないで、神様のいらっしゃる幸福なみ座に直行されることを切に願います。

(1999年12月27日)

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 次回は、「本然の天使世界」をお届けします。


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