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アングル~情報戦に勝て。30
日本はどこへ向かうのか
揺らぐ民主主義国家の土台

 今年も残り2カ月となった。
 2022年下半期の想定外の出来事の最たるものは安倍元首相の暗殺事件であり、それと同時に巻き起こった家庭連合(旧統一教会)への国家的とも言える迫害、弾圧の嵐である。

 日本を取り巻く国際社会の変化はビッグニュースの連続なのだが、それすら霞(かす)むほど、日本列島には異様な家庭連合バッシングのガスが充満したままだ。

 しかし社会総出で一宗教団体潰(つぶ)しに酔っている場合ではない。今回の二つの出来事(暗殺事件と宗教弾圧)を巡って民主主義国家の土台が揺らいではいないか。

 無視され続ける「法治主義」の原則、踏みにじられる「信教の自由」。
 日本はいつからこんなにも憲法をないがしろにする国家になってしまったのか。

 今回紹介するのは、世界日報1029日付の論壇時評「『政教分離』の誤解 公権力を縛るのが主眼」である。

 何事かにとらわれ過ぎるととんでもない判断の過ちを犯すことになりかねない。
 時に妄想が凶器となる。

 国家の行く末を左右する立場の者たちは、自らの手にした権力や権限を凶器に変えてはならない。

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(則)