43とも倶楽部誕生物語 4
販売を通して学んだこと

櫻井 晴信

 今話題のユニークな読書会、「43とも倶楽部」。本シリーズでは、「43とも倶楽部」がどのようにしてつくられてきたのか、その誕生の物語をお届けします。

 (世界日報には)大手の新聞なら普通に入っている折り込み広告のチラシや、夕刊がなかったので、特に拡張には苦労しました。

 通常、販売店の収入の半分は、広告のチラシの折り込み料です。それがない販売店は、経営のために、読者に日用品や健康食品を販売することを考えました。
 私は、そのために立ち上げた会社に入り、ブームになりそうな商品を探して、販売店に卸す仕事を行うようになりました。

 24時間風呂、浄水器、健康器具、健康食品などです。
 どんな商品にもライフサイクルがあり、早くブームになるものは早くすたれ、ゆっくりブームになるものは人気も長続きします。販売テクニックの本を何冊も読み、セミナーにも参加して勉強しました。

 その中で最も影響を受けたのは、経営コンサルタントの神田昌典氏でした。
 当時、書く本書く本が全てヒットし、飛ぶ鳥を落とす勢いでした。

 そこで、私は神田氏が主宰する「顧客獲得実践会」に入って、販売方法を学びました。どの商売もそうですが、一番難しくお金がかかるのが、新規客の獲得です。どの企業、団体もここで苦労します。

 また、経営が発展するか衰退するかの鍵は、獲得した顧客をいかに固定客にできるかどうかにかかっています。
 さらに、そこから紹介が生まれるようになると、その会社は確実に発展していきます。

 そのように学んで実践はするのですが、なかなか身に付かないのが、世の常です。
 しかし一つだけモノにしたものがあります。それがニュースレターでした。(続く)