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通いはじめる親子の心 26
家族の交流

 本書に出合った時からが子育ての新しい出発です。もう一度皆さまにぜひ読んでいただきたい、編集部イチオシ!なコンテンツをご紹介。
 「通いはじめる親子の心」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。(一部、編集部が加筆・修正)

多田 聰夫・著

(光言社・刊『通いはじめる親子の心〜子供の気持ちに「共感」する』より)

第六章 価値観を伝える

家族の交流

 朝晩は必ず家族で一緒に食事をしたい。そして、家族団欒(だんらん)の場を持ち、楽しみたい。誰もがこのように願っていることでしょう。

 そのためには、これまで述べてきたように、常に家族の中で「信頼口座への預け入れ」や、子供との「一対一の時間」、「家族団欒の場」などを積み重ねていく必要があります。忙しい生活の中では簡単なことではありませんが、家族でこのようなことを積み重ねながら、家族の絆を深めていきたいものです。

①家族との食事の時間を大切に
 家族全員で食事をしましょう。食事の準備や後片付けなども一緒にするようにしましょう。週に一度でも実行するようにしていくのです。家族で一緒に食事をすることは大変重要なことです。家族団欒の場ですので、楽しい話をするように心がけたいものです。

 時々、友人や親戚などゲストを招いて食事をするようにしたらよいでしょう。ゲストが加わることにより、新しい話題に目を向けることができるようになるでしょう。

 家庭に友人や親族を迎え、ゲストに楽しんでもらえるような家庭づくりは、家族が一緒に食事をすることから始まるのではないでしょうか。

②家族で楽しむ
 家族が一つになっていくためには、何かを楽しむこと、リラックスすることが大切です。一年に一回か二回、家族でのイベントを計画し、その時間が家族にとって良い思い出になるようにしましょう。

 ハイキングや野外炊飯、ジョギングなどを家族で一緒に体験してみましょう。親子の心が自然に近づいていくようになります。

 親子で一緒に遊んでみましょう。映画に行くのもよいでしょう。帰りには、感想を述べ合ったりすることもできます。映画の感想を話し合うことで、家族の考え方を理解することができます。親子で交換日記などをするのもよいでしょう。

③ユーモア
 家庭の中にユーモアがありますか。ユーモアは家族の絆を結ぶのにとても有効です。大抵の家庭では父親がいわゆる「親父ギャグ」を連発しているのではないでしょうか。家族からは「全然面白くないよ」と不評を買いますが、それでもいいのです。笑えない親父ギャグでも、家庭が和やかになります。

④誕生日を祝う
 誕生日は、家族の愛情を表すのに素晴らしい日です。誕生日を迎えた家族にとっては、家族の一員であることを自覚できる大切な日です。誕生日の当日だけでなく、その一週間前後を祝ってあげたいものです。

 「あと三日で、誕生日だね。楽しみだね」、「あと二日で20歳だね。ひょっとしたら、お父さんのほうがわくわくしているかもしれないね」、「20歳になって二日たったね。どんな気持ちだい?」などと、喜びの気持ちを伝えてはどうでしょうか。

⑤家族で一緒に学ぶ
 家族が一緒に学ぶことは、とても有意義なことです。歌を一緒に練習したり、お互いの趣味や関心事を分かち合ったりしてみてはどうでしょうか。

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 次回は、「価値観を伝える」をお届けします。


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