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家族の絆づくり 238
義務感・使命感より○○感で生きる!

ナビゲーター:阿部 美樹

動機が充実感を決める
 仕事をする、勉強をする、家事をするなど、何事においても、どんな動機で行うかで、その充実感や成果が違ってきます。
 行動する時の動機は、大別すれば次の三つの動機に分けることができます。

 第1は、「義務感」です。
 仕方なくやる、やらされる、やるべきだと思ってやるなどです。

 何事もやらないよりはやった方が結果は出ます。しかし義務感では大きな成果はなく、気持ちの充実感は乏しいことが多くあります。
 報酬をもらうために労働する、上司の指示に逆らえずやる、気持ちは乗らないけど規則だからやるなどのパターンです。


使命感より幸福感
 第2は、「使命感」です。
 納得してやる、自らやる、役割を果たすことにやりがいを感じてやることです。

 義務感よりも充実感があるので、前向きに行動することができ、成果も上がることでしょう。
 誰もが人の役に立ちたいと願う気持ちがあるので、与えられた役割、仕事、立場で熱心に取り組むことでしょう。
 しかし、やりがいを持って取り組んでいたとしても、やらねばならないという義務感に近い気持ちを持つことが多くあります。

 第3は、「幸福感」です。
 喜んでやる、楽しんでやる、生きがいを感じてやる、さらには誰かを喜ばせるためにやるという動機です。

 この幸福感は、「やらなければならない」ではなく、「やりたい」という心が動機になります。
 困難なことやつらいことでも仕方なくやるのではなく、喜んでやるので心の負担感や違和感はありません。

 例えば、夫婦が一つになるという次元も、「一つにならなければ」という義務感の場合もあります。
 「一つになることに価値がある」と意義を感じるなど、使命感の場合もあります。
 さらには、「一つになりたい、一つになることがうれしい、幸せだ!」という幸福感の場合もあります。
 当然、幸せな夫婦は幸福感で一つになる夫婦でしょう。

 実は、「成功したから幸せになるのではなく、幸せだから成功する」のではないでしょうか。
 幸せな心をいつも持ちたいものです。