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私の心の中にいる神様 141
文句が文句に聞こえなくなりました

 良心との対話で、ワクワク感が止まらない!
 毎週土曜日に配信予定です。

文句が文句に聞こえなくなりました

(海外在住日本人女性 40代)

 国際祝福を受け、夫の国で家庭を出発して12年になります。
 現在、60歳に近い、夫の兄(独身)と同居しています。食事は私たち家族と一緒にしていますが、義兄はいつも出された料理に対して文句たらたらです。

 「この肉は硬い」「この魚は新鮮じゃない」「塩辛い」「甘過ぎる」「味が足りない」「ご飯とジャガイモは同じ炭水化物なので、メニューのバランスが悪い」…。
 私はそんな義兄の文句を聞くのが嫌でした。

 以前、夫の母が元気だった頃は、私が外国人であることもあってか、義母が食事の支度を率先してやってくれ、それを私が手伝っていました。
 その時も義兄は、年老いたお母さんの料理に感謝の言葉もなく、文句ばかり言うので、私は義母が気の毒でなりませんでした。

 義母は時々義兄に、「感謝して食べなければいけない。食べたくないなら食べなくていい!」と言うこともありました。
 私も心の中で、「そうだ、そのとおりだ。お母さんが一生懸命作ってくださっているのに、その言い方は何だ! 感謝しろ!」と叫び、さらには「そんな性格だから結婚できないんだ!」と、関係ないことまで持ち込んで憤慨していました。

 その義母も他界して、料理は私の担当になり、義兄への不満はさらに大きくなっていったのです。

 そんな中、自己牧会プログラムと出合った私は、この義兄に対する葛藤を何とかしたいと思うようになりました。

 「心の目で見る」ワークに取り組みながら、「真の愛を中心として、父母の立場で正しく見させてください」とひたすら祈りました。
 すると、ある思いが湧き上がってきたのです。

 「ひょっとすると、お義兄さんは味覚に敏感なのかもしれない」

 考えてみると、私の夫は何でもおいしい、おいしいと食べてくれますが、どこの何がどのようにおいしいのかということは説明してくれません。
 それに比べて義兄は、事細かに具体的に文句を言います。その分、味の分かる人なのではないかと思ったのです。

 「そうだ、お義兄さんは、シェフとか飲食関係の仕事をすれば、お客さんに喜んでもらえるものを提供できる、そんな才能があるのだ」

 そう気付いた後は、いつものように義兄が食事に文句をつけても、文句に聞こえず、その料理に対する単なるコメント、批評であると思えるようになりました。

 そして、「ああ、そうですね」と聞き流せるようになったのです。
 それまで、義兄の言葉を聞くたびにプリプリしていた自分がおかしくさえ感じられました。

 これからも真の愛の目で見ることができるように努力して、一日も早く義兄を祝福に導けるよう、天寶修行に精進したいと思います。

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 次回は、「具体的に教えてくれる良心」をお届けします。


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