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心情開拓
心霊を育てる生活原則(70)

 原理を生活化するために、李耀翰(イ・ヨハン)先生(1916~2019)が信仰のイロハを日本人の心情を分析しながら説かれた講話集、「心情開拓~心霊を育てる生活原則」を毎週金曜日配信(予定)でお届けします。
 家庭連合の教会員の皆さまはもちろん、世代を超えて多くのかたに読んでいただきたい書籍です。

李耀翰・著

(光言社・刊『心情開拓~心霊を育てる生活原則』200549日第3版発行〉より)

4 復帰歴史に見る生活原理
(1970年1121日)

▲李耀翰先生

【モーセ路程】
モーセの歴史的位置

 復帰摂理において、モーセという人物は、今までの基台摂理に選ばれた人物と違うところが五つあります。

一、神の代身者
二、イエスの模擬者
三、形象的摂理
四、民族的
五、ヨセフの基台の上にいる

 基台摂理には祭物がありましたが、その成功の基台の上に、み言(ことば)を中心として期間さえ過ぎれば、信仰基台ができるようになっていました。み言を中心とした40日がサタン分立期間になっている理由は、基台摂理の上に立っているからです。あるいは、蘇生、長成、完成の心情基台の上に立っているからです。

 民族的400年、モーセ個人としての40年、そういう期間が過ぎて、こういった人物を中心として一体となれば、神の主管によってエジプトから解放される時が来るのです。

 モーセの立場は、メシヤの子女の立場を決定して、民族の前にアベルの立場にあります。アベルの立場というのは子女であり、信仰の父母の責任がある立場です。アベルというと、子女の責任、父母がなせなかったものを歴史的に全部解かなくてはならない立場であり、人間始祖アダムの後孫であり、信仰の父母の立場です。今までの信仰人物たちは、相当苦労しました。ヤコブ、アブラハムも、ノアも。しかし、モーセは宮中で育てられました。なぜ宮中で育てられたかというと、ヨセフの基台があるから、モーセは宮中から出発しなくてはならないのです。

 今まで基台をつくる人たちは、相当苦労しました。溝をうずめたのです。堕落という溝をうずめたと言っていいでしょう。基台をつくった。平にしたのです。その上で、モーセは民族の前に、建設者として現れたのです。この面が違うのです。

 こう考える時、私たちは現在、再臨主の摂理によって、基台をつくる使命が韓国にあり、エバ国の代表者である皆さんは、モーセの立場で基台をつくるのでなく、国家的、世界的な建設人物としての信仰人物の立場ですから、皆さんも少しは違う面があります。二度と苦しむことができないから苦労して、成功した基台の上で栄光を受けながら、行かなくてはならないのが皆さんではないかというのです。

 皆さんは徹底的にやればやるほど、実績が広がっていきます。私たちはいくらやっても実績がありません。苦労ばかりして、失敗のようなことばかり繰り返したのですが、皆さんは動けば動くほど、実績はだんだん広がっていくのです。

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 次回は、「モーセの実体基台」をお届けします。


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