2022.09.22 17:00
スマホで立ち読み Vol.19
『真のお母様、感謝します』9
(光言社・刊『真のお母様、感謝します』より)
スマホで立ち読み第19弾、『真のお母様、感謝します』を毎週木曜日(予定)にお届けします。
真のお母様(韓鶴子総裁)との出会いの証しを集めた貴重な一冊です。
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凛(りん)として立ってくださるお母様に感謝
河野貞子(777双)
1973年11月に渡米し、国際統一十字軍(伝道団)や巡回師の一員として、アメリカのあちらこちらで歩んでいました。当時、全米をくまなく巡回していらっしゃった真の父母様にお会いし、侍る機会が幾度かありました。
1980年初夏、北西地区の巡回を担当していた時、父母様がシアトル教会を訪問されました。真のお父様がサーモンフィッシングに出掛けられた後、真のお母様が台所に入ってこられて、冷蔵庫の中を見ながら献立を一緒に考えてくださいました。また、ベッドメイキングの仕方なども教えてくださいました。
その後、アラスカに行くご予定があったため、防寒用のコートや靴などの買い物に行かれることになり、私もご一緒させていただきました。
「譽進(イェヂン)を出産して以来、とても体が冷えるようになったのよ」と何げなく語られるのをお聞きしながら、「ああ、これから寒いアラスカに行かれるのだ」と、お母様のご苦労にとても胸が痛んだことを覚えています。
この時お母様は、出産を間近に控えていたシアトル在住の中田ヨシ子さん(777双)と私のために、マタニティードレスを選んで買ってくださいました。また買い物をしながら、いろいろなお話をしてくださいました。印象深かったのは、当時2歳になられたばかりの榮進様(1999年聖和)が「もうアルファベットを全部読むことができるのよ」とうれしそうに話されていたことでした。
1988年11月、第17回「科学の統一に関する国際会議」がロサンゼルスで開催された折には、その頃私が歩んでいたロサンゼルス教会に父母様をお迎えしました。翌朝、お父様がリーダーたちと共に先に出発された後、残ったお母様は、その時教会にいたすべての兄弟姉妹を朝食の席に招かれました。
お母様はその場で、一人の兄弟を、ふとご覧になり、「あなたはとても歌が上手で、父母様の前で歌ったことがありますね。この時代に父母様に記憶されているということは、砂浜で一粒の砂を捜すより難しい、奇跡のような貴重なことです。そのことを心に留めて良く生活しなさい」と語り掛けられました。当時、信仰的に行き詰まっていたその兄弟は、お母様のお話を聞いて男泣きに泣いていました。
お母様は教会を巡回される際はいつも、父母様の接待のために多くの人材が割かれるのを好まれず、教会に残っているメンバーを見ては、「お父様の願いは伝道することだから、皆も出掛けなさい」と鼓舞されました。
これまで4人の子女様を亡くされたお母様の張り裂けるような胸の痛みはいかばかりでしょうか。同じ女性として、また子供を持つ母親として、たとえその一端であったとしても察するに余りあるものがあります。
さらに、お父様が聖和されて、その悲しみを癒やす間もなく、お父様の栄光を顕(あらわ)すため、命ある限り前進すると決意されたお母様の偉大さを思わずにはいられません。世界の統一運動の先頭に凛として立ってくださるお母様に、ただただ感謝するばかりです。
【お父様がお母様について語られたみ言】
伝統的に「ため」に生きる愛をもった代表的な女性を探してみると、お母様がすべての面において一致するので選んだのです。文総裁の目は偽物ではありません。
(『真の御父母様の生涯路程』⑩ 53ページ)
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次回は、「一夜限りの宿を徹底して清掃された」(鄭元周)をお届けします。お楽しみに!