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中和新聞セレクト Vol.6
家庭理想の実現

 毎週2回(火、金)、さまざまなコンテンツを配信している『中和新聞』。Blessed Life編集部が同記事のアーカイブスからおすすめのコンテンツをセレクトして皆さまに紹介します!
 第6弾は「家庭理想の実現」(家庭教育局)のシリーズを毎週水曜日(予定)にお届けします。
 同コンテンツは『中和新聞』20174月から連載中のシリーズです。

4回 真の父母様の孝情の根底にあるもの

(中和新聞 2018年2月20日 通巻1038号より)

 本シリーズでは、天一国時代の家庭理想実現に向け、家庭教育局の方針や取り組みについて解説します。今回は「孝情」について取り上げます。

■「孝情」は世界平和に向けたキーワード
 人間始祖アダムとエバの堕落以降、人類は、本然の位置と状態に戻るための「蕩減」を中心とした復帰摂理歴史を歩んできました。

 しかし、真の父母様の勝利圏が打ち立てられたこれからの時代は、真の父母様からの「相続」を中心に歩んでいきます。その代表は「血統の相続」であり、「心情の相続」です。

 真の父母様は最近、心情の中でも特に第一心情(子女の愛)である「孝情」について強調されています。世界にはさまざまな国があり、多くの人種がいますが、一つになり、平和になるためのキーワードは「孝情」です。親を慕う心情を中心に兄弟姉妹が一つになるように、人類共通の縦的な父母である「天の父母様(神様)」と、横的な父母である「真の父母様」を中心としてこそ、世界平和は実現されていくでしょう。

■子女から父母に捧げる「7つの孝情」
 ここでは、子女から父母に捧げる孝情について、7つの観点に大別して説明します。

①心配・迷惑をかけない孝情
 父母は子女が誕生した瞬間から、さまざまに心配しながら見守り続けます。子女の立場から見れば、成長過程において父母に心配や迷惑をかけ続けていると表現できます。父母に「心配や迷惑をかけないようになる」ことは、「一人前になる」ことの象徴と言えるでしょう。

②安心させる孝情
 独り立ちして心配をかけなくなり、自分のことは自分で行い、迷惑をかけなくなれば、次は父母から信頼を勝ち取って「安心させる孝情」の基準を目指します。「安心して任せられる」と言われる、父母から認められた子女になるのです。

③感謝する孝情
 安心してもらう基準を土台に、「父母に感謝を捧げる孝情」があります。父母は、「育ててくれてありがとう」「お父さん、お母さんの子供として生まれてきて良かった」など、子女からの感謝の言葉に喜びを感じます。加えて表情や態度、行動で示すことができれば、さらに良いでしょう。

④喜ばせる・尽くす孝情
 感謝を表現することは、父母に対して対象の立場での孝行ですが、主体の立場で孝情を表すことも大切です。それが父母に対する「喜ばせる・尽くす孝情」で、父母の願いを察知して行動します。肩もみなどで直接尽くすだけではなく、父母に代わって弟や妹の面倒を見たり、家族を助けたりすることも父母に喜ばれるでしょう。

⑤尊敬・思慕する孝情
 父母との信頼関係を土台に、父母を尊敬する心や思慕する心をもつことができたら、さらに深い絆を築いたと言えます。心の中心に父母を迎え、喜んで仕えようとする姿勢があれば、父母にとっても、子女は心の「よりどころ」となり、子女を尊敬するようになるでしょう。

⑥共に暮らす孝情
 父母に対して「侍る」「仕える」生活を心掛けます。「侍る」とは生活に根ざしたもので、言い換えれば「一緒に暮らす」ことです。心情的に共に暮らすだけではなく、可能なら父母と同居して苦楽を共にし、三世代で愛を育みましょう。

⑦父母を解放する孝情
 父母としての恨みは、子女を通してのみ解くことができます。父母の心を解放しようとする子女の愛の投入や精誠は最高の孝情です。父母の願いをかなえるため、犠牲の道をも喜んで行こうとする姿です。人間始祖の堕落ゆえに悲しまれる神様を解放してさしあげるために歩まれた真の父母様のご生涯は、正にそのお姿でした。

■神様の解放のために歩まれた真の父母様
 真の父母様が歩まれた復帰の道は、堕落と反対の経路で蕩減する「原理」に基づき、神様から無視され、捨てられるような境地にあっても、ひたすら天を信じていく道でした。愛する子女を失い、悲しみと苦しみ、恨み多き心情を抱えられた神様を解放するための生涯だったのです。

 具体的には、ご自身の家族といった、“愛する者”を愛することができず、神様をひたすら愛する歩みであり、拷問や迫害を加えてくる“愛せない者”を、逆に愛していかなければならないという壮絶な歩みでした。

 真の父母様のみ言を紹介します。

 「多くの人々は、神様が私たちを解放してくださるだろうと信じてきたかもしれませんが、事実は神様が心情的に拘束されていることを知って、私たちが神様を解放、釈放してさしあげなければならないのです」(『平和経』1554ページ

 私たちは神様について「かわいそうな人類を救ってくださるお方」と考えてきましたが、現実は、私たちよりも、もっとかわいそうな立場にいらっしゃる神様でした。子女である人類が悲しみを味わうとき、それを見詰める父母なる神様は、もっと深い痛みを感じておられるということです。

 そのような神様であることを知って、一心不乱にその解放のために歩まれたのが真の父母様です。神様を解放するために、命懸けで愛を投入する孝子の立場と言えます。

■「神様から感謝される」信仰生活を目指す
 神様に感謝される瞬間を望みつつ歩まれた、真の父母様の孝情のご生涯です。私たち祝福家庭、食口も同じように、「神様に感謝を捧げる」だけではなく、「神様から感謝される」信仰生活を目指しましょう。そして、「真の父母様に喜んでいただける」信仰生活にしていくのです。

 神様に感謝をお捧げすることは、「信仰生活の出発点」ですが、「信仰生活のゴール」は、私たちの歩みを通して「神様が解放される」「神様が喜ばれる」「神様が感動される」「神様から感謝される」ようになることです。

 そのような孝情の生涯となるように、日々、精誠を尽くして歩んでまいりましょう。

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 次回は、「乳幼児を持つ親の教育(前)」をお届けします。

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