2022.09.16 22:00
【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!
第104回 障害のある人はどのように生きたらよいでしょうか?
ナビゲーター:阿部美樹
皆さん、こんにちは!
今回は、「障害のある人はどのように生きたらよいでしょうか?」という質問に対してお答えいたします。
「身体障害を抱えて生きるのが苦しい」
「発達障害がつらくて死にたい」
「障害者はどのように生きたらいいのですか?」
という切実な質問が多くあります。
障害のある子供を育てる親もつらいし、本人も表現できないほどの苦しみを抱えていることでしょう。
心身の健康や環境が人生に与える影響の大きさを実感します。
しかし、健康で身体能力が高く、財力もあり、社会的能力に恵まれた人であっても、絶望の果てに死を選択する人もいます。
一方、身体障害がありながらもパラリンピックで活躍したり、手足がなくても美しい歌声で希望を与える歌手になったり、寝たきりの重度の障害があっても会社を起業して活躍する人もいます。
そのような人を見ると本当に感動します。どれほど努力したのかと考えるだけでも胸が熱くなるものです。
このように、人生はさまざまです。では、人生において何が大切なのでしょうか。
それは、与えられた運命をどのように受け止めるかということではないかと思います。
私たちには三つの生き方があります。
一つ目は、運命に支配される生き方です。
環境と事情が大きく影響し、「こうだったから、こうなってしまった」と人生を送る人です。
悔しさとつらさを感じることが多いことでしょう。
二つ目は、運命を跳ね返す生き方です。
環境と事情を克服しようとして「こうだったのに、こうなれた」と人生を送る人です。
目標を掲げて努力する段階です。
三つ目は、運命を受け止め、その運命だからこそできる生き方です。
運命を悔やんだり否定したりせずに受け止め、できることを探して投入する生き方です。
「こうだったからこそ、こうなれた」と人生を送る人です。
簡単なことではありませんが、運命も含めて私の個性として受け止める人は、そのハンディが大きくても光り輝く人生になることでしょう。
違った観点から考察してみましょう。
幸せとは何でしょうか。どんな立場であっても人には三つの幸せがあります。
第1の幸せは、もらう幸せです。
生きるためには誰かの世話になったり、助けてもらったり、愛されたりしなければ不可能です。このようなさまざまな恵みを「もらったこと」が幸せです。
もらったことに「ありがとう」と感謝して生きれば幸せを感じ、もらっていないと不平不満を言えば不幸になります。
第2の幸せは、できる幸せです。
人はもらい続けるだけでは人生が充実しません。幼い子供も成長すると、なんでも自分でやりたがるように、自分でできることを喜びます。
自分でできることが増えることがうれしく感じます。できることがさらに上達し能力が高まると幸せを感じます。
第3の幸せは、あげる幸せです。
物理的に考えれば、もらうことは得をして、あげることは損をすることです。
しかし、あげることでもらった人が喜んでいる姿を見るとうれしくなるものです。
幼い子供の頃は自分の利益だけを考えていた人も、大人になり親になってみると子供に与えることが何よりもうれしいという気持ちになります。
このように、最大の幸せは「あげる幸せ」かもしれません。
このように、障害がある人も同じく、世話をしてもらったことに感謝しましょう。
人に迷惑をかけると考えず、「もらう幸せ」を味わいましょう。
また、障害があってもできることがあります。
できることを探して「できる幸せ」を高めましょう。
さらに、誰かにあげることを探してみましょう。
存在するだけでも喜んでくださる人もいるように「あげる幸せ」を味わいましょう。
このように、三つの生き方と三つの幸せで人生を見直してみましょう。
皆さんからの質問をお待ちしています。
「人生相談Q&A」で、ほぼ5分でお答えいたします。
また、お会いしましょう!