2022.08.22 17:00
ファミリーサポートコーチング講座
「ファミリーサポート(FS)コーチング講座」は、文字どおり、より良い家族関係や人間関係を実現するために読者の皆さまをサポートするコーチング講座です。
毎週月曜日配信予定です。皆さまの家庭生活、信仰生活、社会生活にぜひお役立てください。
第82回「創造の二段階構造」について
ナビゲーター:西森 響
監修:阿部 美樹(伝道教育局)
今回は「創造の二段構造」についてお伝えします。
【創造の二段構造】
FSコーチングは、統一思想(文鮮明〈ムン・ソンミョン〉先生の教えを思想的に体系化したもの)を礎にしています。
そこで、FSコーチング講座でも、今後、統一思想の観点からFSコーチングについて解説してまいります。
今回は「創造の二段構造」についてです。
【神は二段階で創造された】
統一思想では、「神は二段階で創造した」と説明しています。新約聖書のヨハネによる福音書(第1章1~3節)を見てみましょう。
そこには“初めに言(ことば)があった。言は神と共にあった。[一段階目]…すべてのものは、これ(言)によってできた[二段階目]”と記述されています。
これは、統一思想の観点から「神の創造の全ては二段階構造によって成された」と理解できます。
【私たちの生活では?】
それでは、私たち人間においてはどうでしょうか。
創造の二段構造においては、「このようにしよう」という構想(青写真、ビジョン)が内的四位基台です。
その内的四位基台を土台に、さらに具体的な外的四位基台をつくっていきます。
このような関係から分かるように、神の似姿として創造された人間も同様に創造の二段構造を応用して生きていると言えます。
具体的な例を挙げて説明してみましょう。
誰かを喜ばせるためにおいしい料理を作ろうとした場合、私たちはまず「どんな料理にしようか」「材料はどうしようか」「どんな調理方法にしようか」などを考え、準備段階から完成までの「レシピ」を作成します。
このように、誰かを喜ばせたいという「目的」を中心として、おいしい料理を作る動機が「内的性相」となり、より具体的な料理のイメージ(観念)が「内的形状」となって、必要な材料を用いて料理を具現化するためのレシピが構想(完成予想図)として成立します。
これが統一思想で示されている「内的四位基台」です。
そしてこれらの構造自体が性相となり、具体的にレシピどおりにそろえた材料を調理し、おいしい料理が「新生体」として完成するのです。
これが「外的四位基台」です。
このように私たちが日常生活の中で何かを行うとき、ゴールをイメージし、そこに向かって具体的な準備、取り組みをしていく、それ自体が創造の二段構造のプロセスを経ているということが分かります。
【コーチングセッションでは何をしているのか?】
コーチングセッションでは、「課題を解決したイメージ」「目標を達成したイメージ」をつくり、体感することで統一思想における「内的四位基台」を構築することができます。
それを日常生活の中で具体的に努力していくことによって生み出されるものが「外的四位基台」としての現象だと見ることができるでしょう。
まずゴールをイメージし、そこに向かっていくことで、なりたい自分に近づきやすくなることでしょう。
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次回は、牧会者コーチング講座に参加した50代男性の感想をお届けします。
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