『祝福家庭と神の血統』9
アダム・エバの結婚と愛の完成

スマホで立ち読み Vol.17
『祝福家庭と神の血統』9

世界平和統一家庭連合家庭教育局／編

　スマホで立ち読み第17弾、『祝福家庭と神の血統』を毎週火曜日（予定）にお届けします。

　本書は、祝福と神の血統の価値を図解付きで分かりやすく学ぶことができます。祝福準備、祝福教育を進めていく前に、一度読んでおきたい一冊です。

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第一章　神様の創造理想と結婚
三、アダム・エバの結婚と愛の完成

　アダムとエバが個性完成し、子女の愛、兄弟姉妹の愛が十分に成熟する段階を迎えると、やがてお互いを、異性として意識するようになります。それまで兄と妹という関係であったのが、思春期を迎えると、お互いを将来の夫として、妻として、認識し始めるのです。誰が教えなくても、神様が彼らの心に働きかけ、アダムとエバを夫婦として結んでくださるようになっていたのです。

　このように、アダムとエバは個性を完成した後に初めて、異性として愛し合うようになっていました。思春期を迎え、異性に正しく対することのできる資格を備えて、天地と調和していく責任を担える時になって初めて、男女の愛の関係が始まるのです。

　男性を完成させ、女性を完成させるときには、主体と対象の関係を結ぶための愛の力が存在します。愛の力は、男性が完成し、女性が完成して思春期時代を過ごして生じます。愛の力は、男性よりも強く、女性よりも強いので、統一させることができるのです。
　ですから、男性も女性も、互いに夫婦にならなければならないのです。愛の道においては、自分の生命までも捨てます。それは生命よりも強いのです。男性や女性が成熟すれば、思春期の時代に必ず立体的な力によって、相対を慕わしく思うのです。（天一国経典『天聖経』第五篇 第二章 第一節4）

　ここにおいて、たとえアダムとエバが、お互いにとっていかに素晴らしい愛の対象であったとしても、個人において十分に愛が成熟していなければ、その関係は不完全なものとならざるを得ません。個人の愛が十分に成熟した上で、理想的な愛の対象を持つとき、そこに理想的な愛が現れてくるのです。これがアダムとエバにおける、本来の結婚でした。この結婚によって、アダムとエバは本然の基準における夫婦の愛を味わうようになるのです。

　また、本来、アダムが一人だけでいても、エバが一人だけでいても、神様の完全な愛の対象になることはできません。アダムとエバが神様を中心として真の愛で一体化したとき、すなわち理想的夫婦となったときに初めて、神様の完全な愛の対象の位置に立つことができるのです。

　アダムとエバが夫婦として一つになり、完成するとき、神様は初めて完全な愛の対象を持つようになります。そして、御自身の愛を体験されると同時に、被造世界にも神様の愛が顕現するのです。これが神様の愛の完成です。いかに神様が愛の主体であり、愛に満ちあふれている方であるといっても、愛する対象がなければ、神様の愛は現れる術（すべ）がないのです。

　男性は神様のプラスの性稟（せいひん）を、女性は神様のマイナスの性稟を身代わりした実体対象です。創造理念は、両性の中和体としていらっしゃる神様の性相を二性に分立したのちに、再び神様の本性相に似た姿に合性一体化します。一人の男性と一人の女性は、各々神様の一性に似て現れました。したがって、これらの一男一女の結合は、神様のプラスの性稟とマイナスの性稟が一つとなることです。すなわち、神様に似た中和体となるのです。
　ですから、二人、すなわち夫婦は、神様の全体を表象する結合体です。男性は神様のプラスの性稟を身代わりすることによって真の父の分身となり、女性は神様のマイナスの性稟を身代わりすることによって真の母の分身になります。彼らは各々、神様の代身者でもあるのです。（天一国経典『天聖経』第一篇 第二章 第三節1）

　完成とは、結婚のことをいうのであり、結婚とは神様の愛の顕現をいうのです。結婚がなければ、人類世界に愛が始まりません。その愛の主人は、人間ではなく神様です。その神様の愛が人間の中に現れるようになるとき、真の愛になります。また、人間の中にその天的な真の愛が形成されるようになるとき、それが神様の誇りとなり、喜びとなるのです。神様の愛として感じることができるのです。（天一国経典『天聖経』第五篇 第二章 第二節19）

　このように、本来、アダムとエバの結婚を通して神様の愛が顕現し、真の愛が完成するようになっていました。神様の最高傑作としてつくられたアダムとエバが、神様を中心として愛し合うならば、それは最高に美しい愛、代表的な愛、永遠に輝くことのできる愛となるのです。それが、本来の夫婦愛なのです。

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　次回は、「本然の家庭と創造理想の完成」をお届けします。お楽しみに！