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スマホで立ち読み Vol.18
『家庭連合が贈る聖書ものがたり』8

世界平和統一家庭連合「聖書ものがたり」制作チーム/編

(光言社・刊『家庭連合が贈る聖書ものがたり8 ヨセフの夢とき』より)

 スマホで立ち読み第18弾、『家庭連合が贈る聖書ものがたり』を毎週土曜日(予定)にお届けします
 「統一原理」をもとに聖書の世界を絵と文章で鮮やかに描いた、楽しみながら聖書の世界に触れることのできる絵本シリーズです。

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家庭連合が贈る聖書ものがたり 8
ヨセフの夢とき


ヤコブには、
12人の息子がいました。

そのうち、
11番目の息子である
ヨセフを、
ヤコブは特に愛しました。

ヤコブは特別に、
ヨセフのために
きれいな長そでの服を
作ってあげました。

「父さんは、
いつもヨセフばかり
かわいがって……!」

10人の
お兄さんたちはみな、
ヨセフを
ねたましく思いました。


ある夜、
ヨセフは夢を見ました。

それは日と月と11の星が、
彼に向かって
おじぎをする夢でした。

ヨセフはお父さんと
お兄さんたちに、
夢のことを話しました。


お父さんのヤコブは、
ヨセフをしかりました。

「おまえの夢は、
いったいどういうことだ。

わたしも、母さんも、
おまえの兄さんたちも、
おまえの前で
ひれふすということか」

当然、お兄さんたちも
怒り出しました。

ただ、
ヤコブはこの夢の話を
心にとめておきました。


ある日、
お兄さんたちが
羊の世話をしていると、
向こうから
ヨセフがやって来るのが
見えました。

お兄さんたちは、
このきかいに、弟の命を
うばってしまおうと
考えました。

しかし、
一番上のお兄さんである
ルベンが反対しました。

「血を流してはいけない。

荒野の穴に放り込むだけに
しておこう」

結局、
彼らはヨセフをつかまえて
穴に投げ入れましたが、
ルベンは、
あとから弟を
救い出すつもりでした。

ところが、
ちょうどルベンが
その場をはなれた時、
エジプトに向かう
旅の商人が
通りかかったのです。

4番目のお兄さんである
ユダが言いました。

「ころすのは良くない。

それよりも、
あの商人たちに
売ってしまおう」

ルベンが
戻ってきた時には、
もうヨセフは
穴の中にいませんでした。


お兄さんたちは、
ヨセフからはぎとった服に
やぎの血をぬって、
ヤコブに見せました。

「お父さん、
この服が落ちていました。

ヨセフのものでは
ないでしょうか」

ヤコブは、目の前が
真っ暗になりました。

「これはヨセフのものだ。

けものが、あの子を
食べてしまったのだ」

ヤコブはヨセフの服を
つかみながら、
いつまでも、
いつまでも泣きました。


さて、エジプトの地に
連れていかれたヨセフは、
ポテパルという
人の家に売られ、
どれいとして
働くことになりました。

ポテパルは
エジプト王パロに仕える
役人でしたが、
自分の家や財産を
管理する人手を
必要としていました。

そこで、ヨセフが
ポテパルの家を
管理することに
なったのですが、
そのとたん、
家が豊かになり、
財産がどんどん
ふえていきました。

神さまが、ヨセフと共に
いらっしゃったからです。

ポテパルは
ヨセフを深く信頼し、
家のすべてのことを
任せるようになりました。


ところで、家には
ポテパルの妻がいましたが、
彼女は良くない考えを
持っていました。

ポテパルの妻は、
りりしい
ヨセフのことが気に入り、
毎日のように
ゆうわくしてきたのです。

そのたびに、
ヨセフははっきりと、
ゆうわくをこばみました。

神さまをうらぎって、
罪をおかすことはできない
と考えたのです。


はらを立てた
ポテパルの妻は、
夫にうそをつくことに
しました。

「あなた!

あのどれいが、
わたしに
言いよってくるのよ!」

「なに?

引き立ててやったのに、
なんてやつだ!」

かんかんに怒った
ポテパルは、
ヨセフをろうやに
入れてしまいました。


 兄弟によってエジプトに売られ、さらにはエジプトの地で牢屋に入れられてしまったヨセフ。一体どうなってしまうのか…?!
 お話の続きは、ぜひ書籍でご覧ください。

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 次回は、「ヨセフの涙」をお届けします。お楽しみに!



「続きが気になる!」というあなたへ

『家庭連合が贈る聖書ものがたり8 ヨセフの夢とき』を書籍でご覧になりたいかたは、コチラから


◆同シリーズが紙芝居風の動画となりました。以下のタイトルをタップしてご視聴ください。(視聴にはU-ONE TVアプリが必要です)


ヨセフの夢とき(日本語版)


ヨセフの夢とき(韓国語版)