シリーズ・「宗教」を読み解く 19
選民の伝統を立てた三つの摂理宗教

ナビゲーター:石丸 志信

 ユダヤ教、キリスト教、統一教会、この三つの宗教は同じ目的をもっている。それは、人間の根本問題である「原罪」を清算して神と完全な関係を回復させてくれるメシヤを迎えることである。
 摂理宗教と呼ばれるこの三つの宗教は、比較すれば、その次元が大きく違うところもあるが、神の視点では、同じ一つの目的を追求してきた連続した宗教伝統とみることができる。

 旧約時代に摂理的な責任を担ってきたユダヤ教は、イスラエルの国を建ててその土台の上に、メシヤを迎える準備をしてきた。そして、イスラエルにイエスがお生まれになった。しかし、当時のユダヤ教徒はイエスを歓迎せず、イエスはひとり十字架で逝かれた。
 その後、復活したイエスが責任をもって新約時代を開き、ローマ帝国を経て世界的な次元にまでキリスト教を広げながら、再臨主を迎える準備をした。
 成約時代は、世界的なキリスト教の土台の上に再臨主を迎え、小羊の婚宴を催した後、真の父母となられたかたを天上と地上の全てで迎え入れていこうとしたのである。