2022.08.03 17:00
中和新聞セレクト Vol.5
天一国主人の生活
毎週2回(火、金)、さまざまなコンテンツを配信している『中和新聞』。Blessed Life編集部が同記事のアーカイブスからおすすめのコンテンツをセレクトして皆さまに紹介します!
第5弾は「天一国主人の生活」(佐野邦雄・家庭教育局長〈当時〉)のシリーズを毎週水曜日(予定)にお届けします。
同コンテンツは『中和新聞』2011年9月~2016年6月に全10回で配信されたシリーズです。
第7回 家庭連合の結婚観
本シリーズでは、天一国主人としてどのように歩むべきか、家庭教育局の観点から解説します。
家庭連合では、結婚のことを「祝福」と呼んでいます。そこには人類の幸福を求める天の大きな願いが込められています。その重要性について解説します。
■人類の諸問題解決の鍵を握る「祝福」
天一国2年天暦8月8日(2014年陽暦9月1日)の訓読会で真のお母様から次のようなみ言を賜りました。
「皆さんはどのような立場ですか。真の父母の祝福を受けた子女です。それならば真の父母を知らせなければならないでしょう。真の父母を分かるように教えなければなりません。恐れてはいけません! 真の父母と一つになれば、全ての問題を克服し解決していくことができます。この国の運命は真の父母によって成されるようになっています。真の父母を知っている人が眠っていてよいのですか。立ち上がらなければなりません。伝道しなければなりません。教育しなければなりません」
このみ言のキーワードは「祝福」です。真の父母様を知らせることは、全ての人々を祝福に導くことであり、ひいてはそれが世界の問題を解決する根本だということです。
昨今、世界は各地で難しい課題に直面しています。韓国・日本・中国をめぐる東アジア情勢、中東紛争、ウクライナとロシアの紛争など、その余波は世界に及び、真のお母様はこのような事態を大変危惧しておられます。
真の父母様を中心とする天宙的カナン復帰摂理が進展し、現在、天一国創建時代を迎えているにもかかわらず、なぜいまだに深刻な課題が世界を覆っているのでしょうか。それらの課題解決の答えは、先のみ言の中の「祝福」という二文字に解決の鍵があるのです。祝福はいわゆる結婚ですが、それがなぜ世界の諸問題解決につながるのでしょうか。
■祝福結婚が三大祝福の核心に
神は人間に「生育せよ、繁殖せよ、万物を主管せよ」の三大祝福を与えられましたが、これは祝福の原点です。すなわち祝福は天の父母なる神様が、最高の福を祈って与えてくださったものです。ゆえに祝福の主体は神様であり、愛する子女として創造された私たちが、祝福によって幸せに満ちあふれるよう願われたことを知らなければならないでしょう。
結婚は第二祝福ですが、その完成は三大祝福完成の中心となるものです。神様が、アダムとエバに真の愛を中心として個性完成を願われた第一祝福は、個人としての完成ですが、そのゴールは結婚です。
男性であれ女性であれ、単独では人間としての存在を維持できません。男女が愛で結ばれて夫婦となり、子孫を残してこそ人間としての存在を維持できます。
第一祝福は第二祝福に連結されてこそ意味があります。ゆえに近年の非婚、同性婚などは人間存在の否定を意味する深刻な現象と言わざるを得ません。結婚に始まる家庭は、社会、国家、世界に拡大し、神が創造された自然万物・天宙の主管を完成する中心基台であり、第二祝福が完成してこそ第三祝福の完成が可能となります。
このように結婚とは神の創造目的である三大祝福の核心です。この原理的観点から家庭連合では、結婚を「祝福」と呼びます。
■祝福の恩恵と世界問題解決の道
次に「祝福結婚」を通して、どのような恩恵が下され、世界の問題はいかに解決されていくのでしょうか。
第1の恩恵は、全ての人が原罪から解放されることです。アダムとエバの堕落により神と人間の関係は切れ、創造目的を見失い、祝福結婚は破壊されました。その後の人類歴史に生じたあらゆる問題の根本原因はここにあります。祝福結婚で与ることのできる最大の恩恵は、サタンの血統から神の血統に転換され、原罪から解放されるという事実です。
第2の恩恵は、祝福された夫婦が真の愛による一心一体を成し、永遠の夫婦として完成する道が開かれるということです。
み言に「結婚は自分のためにするのではなく、相手のためにするのである」とあるように、本然の夫婦愛は、夫(妻)は妻(夫)の喜びと幸せのために愛するのです。真の愛は、永遠に共に住みたい、常に一体でありたいと願います。祝福で結ばれた夫婦は、そのまま霊界で夫婦としての永生を約束されます。ゆえに家庭連合では、新婚カップルだけでなく、既婚者、独身者、霊界へ逝った先祖まで全ての人に祝福への道が開かれています。
第3に、祝福結婚を通してこそ世界の紛争が解消され、真の世界平和が実現されるということです。祝福は理想家庭を目指すものですが、同時にそれは理想国家と理想世界につながる道であることを意味します。
人類始祖の堕落が原因で、人間は神の愛から離れ、サタンの情念である「私が愛されたい」「私のものにしたい」という私利私欲に心が支配され、人間社会が覆われてきました。その結果、人種と言語の分裂、民族、国境などが生じたのです。ゆえに対立・紛争は、人類が創造本然の神のもとに帰り、互いにために生きる真の愛の基準に立って一つの世界をつくり、言語、人種、民族、国家の壁を崩さなければ絶対に消滅しません。
第4に祝福結婚は、地球温暖化、自然災害、食糧危機、飢餓などの環境問題から人類を解放する道でもあります。これらの問題も、堕落により人間が万物主管の主人の資格を失ったことに起因します。利己心に支配され、自然万物に対する愛を失い、自然破壊や公害問題を起こし、人類の未来を脅かしています。
真の家庭になることで万物主管の位置が立ちます。家庭での四大心情圏が確立してこそ、自然環境に対する、真の愛による創造性と主管性が生じるのです。このように「家庭連合の結婚観」は祝福結婚であり、神様を中心とする理想家庭を実現するとともに、歴史的課題を総整理して地上・天上天国(天一国)を創建することにあります。
---
次回は、「神氏族メシヤと祝福の価値」をお届けします。
◆ ◆ ◆
※『中和新聞』のご購読は「ネットワン会員」「ファミリー会員」(光言社)にご登録いただくことで可能です。