2022.07.27 17:00
中和新聞セレクト Vol.5
天一国主人の生活
毎週2回(火、金)、さまざまなコンテンツを配信している『中和新聞』。Blessed Life編集部が同記事のアーカイブスからおすすめのコンテンツをセレクトして皆さまに紹介します!
第5弾は「天一国主人の生活」(佐野邦雄・家庭教育局長〈当時〉)のシリーズを毎週水曜日(予定)にお届けします。
同コンテンツは『中和新聞』2011年9月~2016年6月に全10回で配信されたシリーズです。
第6回「心情共同体」の重要性
本シリーズでは、天一国主人としてどのように歩むべきか、家庭教育局の観点から解説します。私たちが目指す天一国は、天の父母様(神様)を中心とした祝福家庭の共同体、天宙大家族の世界です。生活の中で、真の愛で結ばれた「心情共同体」とも言うことができます。その重要性について解説します。
■天一国をどのように建設していくのか
天一国元年天暦1月13日(2013年陽暦2月22日)、「基元節」を迎え、天地人真の父母様の勝利によって蕩減復帰摂理時代は終わりを告げ、創造理想世界である神様の直接主管時代に入りました。神様の創造理想とは、「家庭盟誓」4番にあるように「天宙大家族を形成した自由と平和と統一と幸福の世界」です。それが天宙平和統一国(天一国)であり、その天一国を実体化する時代を迎えたのです。
天一国2年(2014年)に入り、私たちは「ビジョン2020」を掲げて実体的天一国に向かって前進しています。そのゴールである天一国とはいかなる国か、それをどのように建設していくかなど、その国家像と実体化のプロセスを明らかにする必要があるでしょう。
国際法上、「国家」には「主権・国民・領土(または権力・人民・領域)」の3要素が必要です。この中で国家の主軸を成すのは、言うまでもなく主権であり、国民・領土を統治する最高の権力です。天一国における主権者は神様です。「統一原理」では、善主権である神と悪主権であるサタンが、人間(中心人物)をめぐって善悪闘争を繰り返してきたのが歴史の本質であることを明記しています。
再臨主である真の父母様は、人間始祖アダムとエバの堕落によって引き起こされた復帰歴史を背負い、あらゆる主権からの迫害に耐え、6度の投獄生活を生き抜いて天国の門を開かれました。真の愛と犠牲の生涯を貫かれ、ついに神の主権を復帰されたのです。
その結果、神の復帰摂理を完成・完了・完結され、「天地人真の父母」として立たれ、天一国の主権のもとに基元節を迎えられたのです。
■天一国の民は祝福中心家庭
それではこの天一国では、いかなる国民がいかなる社会を形成し、いかなる国家形態を成すのでしょうか。
イエス・キリストは「神の国は、見られるかたちで来るものではない。また『見よ、ここにある』『あそこにある』などとも言えない。神の国は、実にあなたがたのただ中にあるのだ」(ルカによる福音書17章20-21節)と語られ、神の国は人と人の関係の中にあると指摘されています。
天一国の国民(天民)は、祝福中心家庭です。天一国の基本的構成単位は、神の血統に属する祝福家庭であり、天一国はその集合体としての天宙大家族です。ゆえに天一国創建は、私たち祝福家庭の責任なのです。
■真の愛で結ばれた家族的心情圏を形成
具体的に考えてみましょう。
「一人残らず、その理想の国とその理想の義のために、新しい希望に満ちた義の生活をしなければなりません。心で理想郷を描き、生活で義の道理を立てながら、理想の国と理想の義のために生きなさいというのです」(『氏族的メシヤと天一国創建』14頁)。このみ言のように天一国の建国精神は、私たち祝福家庭の信仰と生活姿勢にかかっています。
天一国の原型は、祝福家庭の「三代理想家庭」と「四大心情圏」にあります。ために生きる真の愛を実践し、真の夫婦、真の親子関係を築き、祝福子女を神様の直系の子女として育成して二世祝福家庭を拡大しなければなりません。
そして天一国が、祝福家庭の集合体としての天宙大家族であることは、天一国を構成する祝福家庭の間に真の愛で結ばれた家族的心情圏が形成されなければならないということです。これが「心情共同体」です。
家庭盟誓7番に「天一国主人、私たちの家庭は、真の愛を中心として、本然の血統と連結された為に生きる生活を通して、心情文化世界を完成することをお誓い致します」とあります。これこそ今、私たちが緊急に成し遂げなければならない最重要事項です。
■「心情共同体」拡大で平和世界実現
教会組織を縦軸とすれば、横的紐帯として「全国祝福家庭総連合会」が全ての祝福家庭の連体組織を成しています。この総連合会こそ「心情共同体」の推進母体として天一国創建の鍵を握っています。
祝福家庭を中心に構成される天一国にとって二世祝福とその拡大は必須条件であり、天一国の命脈と言えます。二世祝福は家庭と家庭の祝福とも言われるように、マッチングの主体となる父母たちが神が願われる相対関係を求めていかなければなりません。他の家庭を思いやる心で、どのような相手でも受け止めるという動機が大切です。
2014年、全国祝福家庭総連合会の中に「二世祝福推進委員会」が発足し、各双の家庭会を超えた真摯な交わりと取り組みを通して互いを思いやる姿勢が醸成されつつあります。
今日、世界を覆う諸問題も心情共同体を拡大することで根本的に解決されるでしょう。全ての問題の原因は、サタンを中心とする利己心から引き起こされた分裂と破壊にあるからです。人種や男女、世代、経済、地域などの格差から起こる矛盾、対立、紛争を取り除き、真の福祉国家を確立するためには、生活に根差した心情共同体が必要です。
家庭盟誓7番にあるごとく、祝福を通して神様の心情と血統に連結された家庭が世界中に拡張し、共生共栄共義主義に立って心情文化世界をつくる以外にありません。これが天一国の実体化の道であることを自覚し、まず隣にいる祝福家庭同士で交流を始めることから共同体の輪を広げていきましょう。
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次回は、「家庭連合の結婚観」をお届けします。
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