(『祝福家庭』78号)
【第1祝福】「個性完成」

 いつでもどこでも、訓読生活!
 このシリーズでは季刊誌『祝福家庭』に掲載されている三大祝福完成に関するみ言を紹介します。

【第1祝福】
「孝行心」に関するみ言(2)

 子女がいなければ、孤独な人だといいます。愛を中心として、万宇宙を造られた主体であられる神様の心情的事情を、体験するためのものが子女だからです。子女は、「私」が動機になって生まれましたが、その子女を生んで愛することによって、「ああ、神様は、人間をこのように愛したのだなあ」と分かるようになります。子女を生んでみてこそ、父母に孝行しなさいと教えなくても、それを悟ることができるのです。


(天一国経典『天聖経』第3篇・第2章・第4節・10)


 家庭で「孝行をしなさい」と言うのですが、これは、父母を中心として、父母が行かなければならない愛の道の同参者になりなさいということです。父母の真の愛の道には、天倫が付いていきます。父母だけが行くのではなく、見えない縦的な天倫がここに関係づけられて、共に行くのです。父母と一つになりなさいというのは、縦的な歴史と横的な歴史の心情圏をつなげていきなさいということです。これが父母に孝行することです。


(同 第3篇・第2章・第4節・16)


 家庭を中心として見るとき、父母に孝行することが、息子、娘としての責任です。なぜ孝行しなければならないのでしょうか。孝行する道は、国に対する忠臣の道と連結されるのです。国に忠誠を誓う人は、世界に対して聖人の道を行かなければなりません。それが一つの直線にならなければならないのです。このように見る時に、孝行はできなくても、国の忠臣になれば、その父母が「お前は私に孝行をしなかった」と言うことはできないのです。「本当によくやった」と言うのです。父母を捨て、家を出て親不孝をしたとしても、国の忠臣になるときは、母親や父親が死んで霊界に行っても、「やあ、本当にお前はよくやった」と褒めるというのです。


(同 第3篇・第2章・第4節・18)