2022.06.24 22:00
【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!
第93回 友達が少なくて悩んでいます
ナビゲーター:阿部美樹
皆さん、こんにちは!
今回は、「友達が少なくて悩んでいます。どうしたら多くの人と友達になれますか?」という質問です。
一般的に、「友達は少ないよりも多い方が良い」と考え、「少ない人から好かれるよりも多くの人から好かれる人になりたい」と考えがちです。
その動機は、「より喜びの多い人生にしたい」というものでしょう。
しかし、自分と個性の違う人と友達になることは簡単ではありません。多くの人から関心を持たれ、好かれることは、さらに難しいことです。
これらのことは、意外にも、喜びよりも苦痛の方が大きいかもしれません。
まず大切なことは、「苦手な人との関係を深めることより、大好きな人との関係を深めて楽しむこと」です。
自分の欠点を変えたからといって人が寄ってくるわけではありません。嫌いな人を好きになろうと努力しているからといって人が寄ってくるのではありません。
実は、人生を楽しんでいると、自然と人は寄ってくるということです。「喜び」は人生を豊かにし、関係の輪も広げてくれます。
会話がうまくなる方法も同じです。苦手な人と会話ができるようになることが会話上達のポイントではありません。
それよりも、苦手な人との会話以上に、大好きな人と会話する時間を増やすことが、まずは大切なことです。
好きな人とのコミュニケーションをうまくすることで、人生は豊かなものになります。好きな人と楽しく過ごす喜びを広げていきましょう。
このように、自然に友達が多くなれば良いのですが、友達の多い人の特徴を二つ紹介します。
第1の特徴は、肯定感が高いことです。
自分を貴い存在と信じる自己肯定感のある人は輝きを持っています。他者肯定感のある人は相手と心地よい関係を持てます。
環境に対しても常に前向きに見つめる人は、悪口や愚痴、不満が出てきません。そのような人と一緒にいると、同じように前向きになることができます。
肯定感の高い人の会話には「全肯定」の傾向があります。
人間関係で、人格を否定された、話し方を否定された、考え方を否定されたなど、否定されたときに、人は傷つくことが多いものです。
自己肯定感を持つ人は、否定せず受け入れるという「否定のない空間づくり」が得意な人です。
どんな話でも熱心に聞いてくれる、うなずいて聞いてくれる、共感して受け入れてくれる、良さを認めてくれるなど、肯定を土台にした会話や関係を大切にしてくれる人とは、「いつまでも一緒にいたい」という思いになることでしょう。
第2の特徴は、相手に合わせられることです。
会話は一人で行うものではなく、自分と相手がいて初めて成り立ちます。同じように、関係性も相手がいてこそ成り立つので、相手に合わせる能力が必要になります。
例えば、会話の時に話す量を調整することです。いくら知識を持っていて、能力が高くても、一方的に話し続ける人とは、友達になりたいとは思わないでしょう。
情報をたくさん持っている人ほど、ついつい情報を出し過ぎる傾向があります。
しかし、相手がその話に興味があるのか、どの程度の知識と関心があるのかを知らなければ、かみ合った会話はできないでしょう。
ですから、相手の立場や状況に合わせて話す量を調節することが大切です。
話に適度な「間」を取って、相手が理解できるように配慮したり、相手の関心度や理解度を知るために、時折「質問」をして確認したりすることも大切です。
また、話が盛り上がらない場合は、話題選びよりも、お互いのノリが合っていないことが原因の場合があります。
相手の立場や感情に合わせて話のノリを合わせることも必要です。
このように、「肯定感を高めること」「相手に合わせること」を心がけて、関係力を磨いていきましょう。
皆さんからの質問をお待ちしています。
「人生相談Q&A」で、ほぼ5分でお答えいたします。
また、お会いしましょう!