https://www.kogensha.jp

新 堕落性の構造 30

 現代人に不幸を招来する「心のゆがみ」。そんな悩みの尽きないテーマをズバッと解説! 人間堕落の根源からその原因を究明している一冊です。毎週木曜日配信(予定)でお届けします。

阿部 正寿・著

(光言社・刊『こう解ける! 人生問題~新 堕落性の構造』より)

9 二重生活の偽悪主義者

◉悔い改めと償いの道を
 偽悪的な二重生活から本当に解放されて、もっと真実に生きたいと願うならば、原理原則の道に帰らなければなりません。まず第一に、今まで偽悪的に生きてきたことが神の前に罪であったということを自覚して、深く反省しなければなりません。

 次に、反省したらそれを悔い改めなければなりません。悔い改めなくしては神の許しがないからであり、神の許しのないところに神の愛は作用しないからです。

 そして、感じやすい心をもった人々は、神から愛されていたのだということをまず感謝しましょう。

 今までそんなことを思いもしなかったのですから。それは神から期待された人々だったのです。その人々が、神の願いを知らずに自分中心に生きてきたということは、どれほど神の心を傷つけてきたでしょうか。

 神の立場に立てなかったのですから、これからは絶えず神の立場に立つ努力の生活が必要です。自分一人ではすぐ元に戻りますから“アベル”(自分より神に近い人)が必要なのです。信仰のアベルを探し、毎日蕩減(とうげん)復帰の道を歩むようにしましょう。

 次には、人間を信じられなかったのですから、人間を信じる努力をしなければなりません。信じるということは、愛することから始まります。信じられないということは、愛せないということなのです。イエス・キリストは、「汝(なんじ)の主なる神を愛せよ」、「汝の隣人を愛せよ」と教えています。神と人を愛する、これがキリスト教の本質です。

 人を愛せないということは、神を信じられないことと同じなのです。その不信仰を償うため、今までの三倍以上神と人を愛する努力をしなければ、今までサタンと共にあった苦しみの生活から解放されるということはできないでしょう。しかし今、すでに救いの道ははっきり示されていますから、その道をたゆまず努力して行けば、すべてが解決されるのです。そこに、私たちの希望と光があるのです。

---

 次回は、「『ノー』と言えない日本人」をお届けします。


◆『新 堕落性の構造』を書籍でご覧になりたいかたはコチラ