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霊界の実相と地上生活(37)
上流層(高級霊界圏)/中流層(中間霊界圏)

 36家庭の李相軒(イ・サンホン)先生(1914~1997)が霊界のさまざまな事実を証しされたメッセージ、「霊界の実相と地上生活【霊界の様相編】」を毎週土曜日配信(予定)でお届けします。

世界平和統一家庭連合

(光言社刊『霊界の実相と地上生活』より)

第二部 天上天下の救世主・真の父母
第一章 神様の実存
二 階級別に現れる神様

李相軒先生

上流層(高級霊界圏)
 上流層の霊界圏では、神様の顕現が最も自由です。あたかも神様が我が家のように安心して闊歩(かっぽ)できる所と言えば、その表現は適切でしょうか。上流層の霊界圏では、神様の動きを容易に知ることができ、神様の光彩の中で互いに意思伝達ができるため、ここにいる人々は常に神様の温かい愛を感じながら暮らすことができます。したがって、ここは神様の自由な活動舞台だといえます。ここでは、神様はその姿を自由に表現できるのです。

 例えば、一刻一刻の環境に応じて神様の姿は、きらびやかな光彩として、華麗な色彩として、美しい虹として、輝く星の光として、あるいは広く静かな湖として、時には大きく雄壮な火の玉として現れます。このように、神様の姿は想像を絶するほど無数に多く、正確に形容することはできません。ここでの神様の姿は、実に様々です。子供が親の前で思いきり自由に歌や踊りを披露するように、神様は自らの姿をどこにおいても意のままに表現されます。そのため、こちらで生活する人々は常にうれしいし、幸福です。これが高級霊界圏の実情です。ここは、神様の安らかな安息所であり、神様の家であると表現できるでしょう。

19991126日)

中流層(中間霊界圏)
 中間霊界をさらに細分すると、いくつかの段階に分類できますが、ここでは一つにまとめて中間霊界と表現しながら、そこでの神様の姿を概観していこうと思います。上流層の霊界において、神様は多様に自らの姿を思う存分に現していましたが、ここでは息子の家を訪ねても、「どこに座ろうか、ここに座ってもかまわないだろうか」とためらいながら、緊張を隠しえない姿でいらっしゃいます。

 ここでの神様の姿は、あたかも光を存分に放つことのできない、闇の中で火花を散らすだけの鍛冶屋と同じです。煙の中の明かりのように、雲に遮られた光のように、神様は沈鬱(ちんうつ)な明かりの姿であちこちをさまよっていらっしゃるのです。

 そうしているうちに完全に去ってしまったり、再び明るい光で神様御自身の姿を現すこともあります。その時の神様の姿は、あたかも朝日が昇るとき四方から明るくなっていく光彩のように、とても大きく光を発散します。その明かりは、まるで自らの体温ですべてのものを暖め、抱き締めようとする姿に例えることができます。その明かりは、四方をぐるぐると回りながら、ある一方を光で包み込んでいくのです。

 ところが、それ以外の所はそれと同時に、たちまち暗くなってしまうのです。一方に光が集まると、他方には暗黒の雲が滝のように押し寄せてきて、たちまちその周囲を覆い尽くして暗闇に変えてしまうのです。この時、ゆらゆらと遠くはるかに消えゆくその明かりを見て、相軒は涙でいっぱいになり、「神様! 神様……」と呼んでみましたが、消えてしまいました。そのような神様の姿があまりにも不憫(ふびん)だったからです。

 そのような日が一日だけでなく、限りなく続くのです。そこで神様は、御自分の子女たちを抱き締めてみたくて胸を大きく広げて待っていらっしゃいます。きょうはこちらで、あすはあちらで、そして中央で、あるいは空中でと、神様は四方八方にその姿を愛の光として現そうとされます。しかし、四方には穴がたくさん空いていて、神様がすべてを愛の中に抱こうとしても大変難しいのです。

 このような神様の姿に接しながら相軒は深く何度も考えてみました。そして神様の願いをかなえてさしあげるために、中間霊界においても小グループをつくって、神様が完全に安息できる所をつくらなければならないと決心しました。
 かわいそうな神様、愛の神様、上流層の子女たちから慰労を受けて安息なさればよいのに、神様は子女たちが一人も漏れることなく、みな一緒に神様の愛の揺籃(ようらん)で暮らせることを夢見ながら、絶えることなく待ちに待っていらっしゃいます。そのようなお方が、まさに私たちの親なる神様なのです。

 このような神様の事情を知っている子女がどれほどいるでしょうか。中間霊界において神様の実存と姿を説明し教育するには、多くの時間が必要とされます。こちらにまだ神様のために果たすべき使命が残っていることを思うと、地上にいらっしゃる真の父母様に申し訳なくて恥ずかしさを禁じえません。

19991126日)

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 次回は、「下流層」をお届けします。


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