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神の子を生み育てるために 35
繰り返し絵本の読み聞かせを

 アプリで読む光言社書籍シリーズ、「神の子を生み育てるために」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
 これから妊娠・出産を控えているかたにも、そして子育て真っ最中のかたにもぜひ読んでいただきたいシリーズです!

須永孝子・著

(光言社・刊『神の子を生み育てるために』より)

繰り返し絵本の読み聞かせを

“言葉の洪水”の時期
 2歳になるとかなり体力もついてきて、よく歩き回ったり走ったりして遊ぶようになります。好きな友達との簡単なごっこ遊びや、また指先が器用になってくるので、ボタン掛けやひも通し、粘土遊びなどにも熱中します。

 季節に応じて戸外の遊びも変化のあるものにしましょう。例えば、夏は水遊びやプール遊び、秋は落ち葉や木の実拾い、冬は雪合戦や雪だるま作り、春は野の花を摘むなど、自然の中で楽しめる工夫が大切です。

 友達関係も広がって、気の合う友達がはっきりしてきます。そして経験したことや感じたことを大人に話したいという気持ちが強くなります。また「どうして○○なの?」といろいろなことを尋ねるようになります。

 この時期の特徴と、それに対する働きかけを分野別に紹介します。

【食事】スプーンやフォークを使って、一人でこぼさないように食べようとする――だらだらと遊びながら食べさせないで、いすに座って一定時間内に一定量を食べさせるようにしましょう。

【排泄】おしっこ、うんちが出てから知らせる――男児はパンツを脱いでしまわないで、下げるだけにして排尿させるようにしましょう。女児は排尿後、保護者が付き添って、紙を破って拭くように指導します。

【着脱】くつを一人ではこうとする。簡単な衣服は自分で脱いだり着たりする。ボタンの掛け外しを熱心にやる。

【健康】外から帰って来たら、自分で手を洗ったり、うがいをする。歯磨きも少しずつできるようになる――この時期はまだ、親が歯磨きの仕上げをします。また午睡は十分に取らせましょう。薄着の習慣を心がけ、特に秋から冬にかけて寒くなるときは、厚着にならないよう気をつけましょう。

【言語】22歳半ごろ“言葉の洪水”と言われるような、言葉があふれてくる時期を迎えます。それ以前に、母親や父親の話すこと、お兄さん、お姉さん、友達の話すことを吸収している時期があって、これらがあふれ出てくるのです。

 24歳くらいの時期は言葉を習得する重要な時期です。民話や童話の絵本などを読んでほしいと、本を持ってきます。親は何度でも読んであげ、たくさんお話をしてあげるよう心がけましょう。

【遊び】簡単な楽器に親しみ、遊ぶ。戸外でブランコやシーソーなど、固定遊具で遊ぶようになる。

 みんながお話ししたり遊んだりしているときに黙っている子やじっとしている子がいます。外面からは分かりませんが、実はエネルギーが体の中を駆け巡っているのです。そういう子供には、何に関心を持っているのかよく理解して、話しかけることが必要です。

 この時期の子供は、親や大人の行動をよく見ています。親は少なくとも“子供がしてはいけないこと”をしてはいけません。大人が正しい言葉づかいや正しい行動をしていくことが大切なのです。

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 次回は、「愛情豊かで清い環境づくりを」をお届けします。