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統一原理Q&A 30
ホームチャーチ活動における基本姿勢

 アプリで読む光言社書籍シリーズ、「統一原理Q&A」を毎週日曜日配信(予定)でお届けしています。
 統一原理に対する著者の分かりやすい解説がコンパクトにまとめられています。統一原理への理解を深めるために、ぜひ読んでいただきたいシリーズです。

白井康友・著

(光言社・刊『統一原理Q&A み言による神の心情の再発見』より)

(3)ホームチャーチ活動における基本姿勢

 復帰の道においては、誰もが旧約前の時代のように僕(しもべ)の僕から路程を出発しなければなりません。それから僕の立場、養子の立場、庶子の立場、実子の立場、母の立場、父母の立場を経て神の心情圏へと到達するため、心情復帰の8段階を再現し、通過していく場がホームチャーチ(以下HC)なのです。

 言い換えれば「神の前に歴史的、世界的長子権復帰のすべてを一時に蕩減(とうげん)することのできる一つの祭壇がHCなのであります」(「七七七双八周年記念によせて」1978.10.22)。

 その勝利を成すために、どのような基本的心情姿勢をもって歩むべきかを考えてみたいと思います。

 まず、「私は国家的および世界的基準で迫害を受けましたが、あなた方は自分のHCで迫害を受けることでしょう。それは人種的な拒否、共産主義の拒否、および民族的な拒否、すべてをひっくるめたものを表しています」(「真のカップル」1979.5.27)と語られているごとく、HC実践活動をする中で迫害と反対は避けることができず、苦労の道であることを自覚し、決意して出発しなければなりません。

 しかし、「あなた方は自分の祝福をより貴重なものにするために、多くの苦労をするのです。あなた方の資格をより貴重なものにし、あなた方のダイヤを磨くものは、さらなる苦労だからです」また、「真の父母はその生涯を通じて苦労しましたが、その伝統に従い、その遺産を受けることにより、あなた方はずっと少ない苦労で、その勝利の基準を越えてゆくことができます」(前掲の御言)と言われるごとく、むしろ迫害や苦労を常に甘受し、感謝をもって受け止め、それを自分自身が堕落基準を乗り越えるように駆り立ててくれる、さらなるエネルギーと考えるべきものでしょう。

 そして、どのような事情環境のもとに立たされようとも、誠意を尽くし精誠の限りを尽くしていくべきことを次のようなみ言の中で語っておられます。

 「これからはただHCを舞台にして、自分の血と汗と精誠の限りを尽くして、自分の足跡の無い所がないほどに私たちはその地域を歩まなくてはなりません」(「家庭教会勝利」1982.1.1)。

 「あなた方はHCに対して最善を尽くすことです。自分の父母、親戚に対するよりも、自分の愛する人、自分の子供に対するよりも以上に、HCのために心を尽くさねばなりません」(「蕩減の歴史的基準」1980.7.1)。

 すなわち、基本的心情姿勢としてすべての根底にあるものが愛であり、最も大切なものが愛の精神です。

 「父母の心情でHCの人々に対し、子供を愛するようにして愛して祈るのです」(「祈祷の重要性」1979.4.15)。

 「あなた方は、あなた方の氏族を愛さなければなりません。それが360HCです。そこにおいてあなた方は迫害され、苦労することでしょう。しかしあなた方は、あなた方の肉親を愛する以上に無条件で愛さなければなりません。360軒すべてが天の家庭であり、神の子女であるという思いで、愛して、伝道しなければなりません」(「真の父母の日と我々の家庭」1979.3.28)とみ言の中でも強く力説されています。

 そして、最終的にはカイン圏を自然屈伏させ、兄さんの立場の者(カイン)が「どうぞ、君が私の前に立って、兄さんの立場に立って、我を率いて天に帰ってくれ」というような基準まで勝利しなければなりませんし、8段階心情復帰の各段階にいるカインから、コースを終了したことを証明するサインをもらい、「卒業証書」をもらってこなければなりません。

 そうすると「今まで反対していた人が次には皆さんに近付いてくるのを実際に目の前に見ることでしょう。それでも反対する人に対しては、先祖たちが首を締めつけたり、いろいろな苦痛を与えて『統一教会に反対してはいけない』と言うのを聞くでしょう」(「家庭教会勝利」1982.1.1)。

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 次回は、「結論(HCの重要性)」(最終回)をお届けします。