2018.05.21 12:00
コラム・週刊Blessed Life 16
日本の職人芸と平和のモデルづくり
新海 一朗(コラムニスト)
5月1日、妻と一緒に、栃木県の足利にある「あしかがフラワーパーク」を見に行きました。鮮やかな色彩の藤が見られるということで、一度は見ておかなければならないと思っていましたが、ついに見ることができました。
むらさき藤、白藤、八重藤、きばな藤が巨大な藤棚からぶらさがって、圧巻の眺めという以外に言葉がありません。
大勢の観覧客が国内から、海外(アジア圏、欧米)から押し寄せ、ごった返している様は、「あしかがフラワーパーク」が広く知られており、ぜひ、直接に、わが目で見ておこうという人々が連休を利用して足を運んだものと思われます。
樹齢150年を超える藤が1000㎡に広がって、それを大藤棚で支えているという景観が数カ所に見られ、押すな、押すなの混雑ぶりです。
写真はイメージです
一見の甲斐ありと大満足した妻と私は、お土産売場に入るものの、そこも押すな押すなのお客の列で、売場はうれしい悲鳴を上げています。車で駆け付けた人々が多く、駐車場は満杯、整理員たちが忙しく働いていました。
帰りのハトバスの中、何を考えたかというと、日本はあらゆる所で「匠(たくみ)の技」が輝きを放っているということです。
藤を育てるという職人芸が1000㎡の藤を育てることころまで行って、巨大な藤棚を作り、垂れ下がる藤の花を見事に支えて、壮観な眺めを人々に提供するのです。
ああ、おそろしや、日本の職人芸。あらゆる分野に「匠」たちが技を競って、一芸一業にのめり込み、傑作を創造して、あっと人々を驚かせる。それができるのは、日本が基本的に「平和」であることを物語っています。
日本よ、平和のモデルをつくり、平和の何たるかを世界に知らしめよ。「縄文」以来の平和精神を世界に実践せよ。