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新 堕落性の構造 19

 現代人に不幸を招来する「心のゆがみ」。そんな悩みの尽きないテーマをズバッと解説! 人間堕落の根源からその原因を究明している一冊です。毎週木曜日配信(予定)でお届けします。

阿部 正寿・著

(光言社・刊『こう解ける! 人生問題~新 堕落性の構造』より)

6 身を滅ぼす不倫の愛

◉無責任な愛のいやらしさ

 OLたちの会話の中で、「あの人はエッチよ」などということをよく聞きます。エッチという言葉の語源はよく知りませんが、要するにいやらしいということのようです。どういう時にいやらしいと感じるのでしょうか。

 女性は一般に敏感ですから、直感的にそれを見分けるようです。嫌な目つきでジロジロ見るとか、しつこく言い寄るとか、もっと露骨な態度で迫ってくる時、それを感じるのでしょう。ズバリ言えば、その人の人格を愛するのではなく、肉欲の満足のためのセックスだけを目的にやって来る時、いやらしさを感じるのです。

 神は、アダムとエバが成人に達して、二人が神の愛の中で相互に愛し合い、一体となって結び合うことを最高の喜びとして期待していました。それは新しい子孫を地上に生み殖やすためでした。したがって、人間が堕落しなければ、セックスは最高の神聖な行為となるはずでした。それがサタンと結合して罪に堕ちたため、最も恥ずかしい隠されるべきものとされるようになったのです。ゆえに、性の目的はあくまで立派な神の子を生むためだったのです。

 よく世間で、結婚を前提としない性は是か非かなどと論議されますが、「統一原理」からみればハッキリ悪であり、罪なのです。人間が愛によって一つになることは、重大な問題なのです。性にまで及ぶ以上は、子供が生まれても責任をもって養育する、という観念がなければ許されません。

 世の女性に教えますが、ある男があなたに愛を求めたとき、子供を生んでいいかと尋ねてごらんなさい。子供は嫌だというのは大体ニセもので、あなたの体だけを求めているのです。これこそ目的もなく、無責任に、自分の楽しみだけしか求めない〝いやらしきやつ〞なのです。それは一時的にあなたを愛するように見えますが、自分の性欲を満たすまでなのです。その目的が果たされると、イヤになって捨ててしまいます。神の創造目的を失ったエゴイズムだけのいやらしい愛を、徹底的に追放しましょう。

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 次回は、「永遠なる愛を求めて」をお届けします。


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