2022.03.01 12:00
第7回 チャプチェ
アドバイザー:萩野学(掲載当時、真の父母様のお食事を担当)
『祝福家庭』で連載した「天正宮の御献立」を毎週火曜日配信(予定)でお届けします。
真の父母様が好まれた食事を、各家庭でも味わってみてください。
本シリーズでご紹介する料理は、2003年2月6日に真のお母様還暦記念集として発刊された『天正宮の御献立』に掲載されているものです。本書には、真の父母様が好まれた、韓国、中国、日本、西洋の代表的な料理の調理法が、写真と共に収録されています。(一部、編集部が加筆・修正)
チャプチェ
萩野学さんからのアドバイス!
(2005年)2月14日、「ご聖誕日」をお迎えになった真の父母様は、前後の10日間を天宙清平(チョンピョン)修錬苑(現HJ天宙天寶修錬苑)の天城旺臨宮殿でお過ごしになりました。
この期間、真のお父様はコンディションがとてもよく、毎日の訓読会でも長い時間、み言を語られ、また、三度の食事もよくお召し上がりになりました。
さらに、二世のマッチングから牧会者の総会まで、休む間もなくこなされ、とても85歳を迎えられたとは思えないほどでした。
その後も、すぐに麗水(ヨス)に飛ばれ、在韓日本婦人の海洋40日修練会を主管されるなどして過ごしておられます。
今回のチャプチェは、今回のご聖誕日はもちろん、名節や誕生日などのお祝い、外国からのVIPを招いた席など、いろいろな場で使われる“おめでたい科理”です。
真のお父様は、チャプチェが出ると、いちばん先に箸(はし)をつけ、一皿すべてを召し上がられます。時には、お代わりもされるほど、お好きなメニューの一つです。
担麺が手に入らない場合、ハルサメで代用することができます。こしがあるものが好みなら緑豆ハルサメを、柔らかいものが好みならじゃがいもハルサメを使うとよいでしょう。ハルサメを茹(ゆ)でるとき、お湯にサラダ油を入れるのは、茹で上がったときにくっつかないようにするためです。
また、韓国でも、一般に「醤油(しょうゆ)」と言えば、日本式に作った醸造醤油を指します。特に、「韓国醤油」と断る場合は、韓国の昔式の醤油のことで、主に、スープの味付けやナムルに使うものです。
大量に作る場合は、食材を別々に一つずつ炒(いた)めますが、ここで紹介するのはそれほど多くありませんから、ある程度まとめて調理しています。強火で、牛肉、椎茸、キクラゲ、玉ネギの順に炒めていきます。また、ニンジンの場合も、ニンジン、玉ネギ、赤トウガラシの順で炒めてください。
ところで、赤トウガラシがない場合、赤ピーマンを使ってください。韓国でもよく使います。
チャプチェは、ハルサメと野菜を別々に味付けしてから混ぜ合わせないとおいしくなりません。特にハルサメは、少し濃いめに下味を付けます。
また、いろいろな材料が入るので痛みやすいため、一度に多く作るより、具だけを炒めておき、食べる直前にハルサメを茹でてから混ぜ合わせるとよいでしょう。
真のお父様も好まれるチャプチェを、皆さんの家庭でもぜひお召し上がりください。
【材料(4人分)】
◯担麺(ハルサメ) 30g
◯牛赤身肉 120g
◯ニンジン 100g
◯ホウレンソウ 100g
◯干し椎茸 3枚
◯キクラゲ 3g
◯玉ネギ 1/2個
◯赤トウガラシ(生) 1本(赤ピーマンで可)
◯サラダ油
◯ネギ
◯ニンニク
◯塩
◯醤油
◯牡蠣(かき)ソース 大さじ1.5
◯ゴマ油
◯コショウ
◯すりゴマ
◯砂糖 少量
【作り方】
①牛赤身肉は肉の繊維に合わせて細く切り、ニンジン、玉ネギ、赤トウガラシも細く切る。
②椎茸は水でもどしてから石づきを落とし、薄く切る。
キクラゲも水でもどしてから、手で小さく裂いておく。(包丁で切ってもよいが、味が浸みにくい。手で裂いて面積を大きくすると味がよくからむ)
③ホウレンソウは約6センチの長さに切り整え、少量の塩を入れた熱湯で茹でる。
ハルサメは長さを1/3に切り、水に浸けておいてから沸騰した湯にサラダ油大さじ1を入れて茹でてから流水でよく洗う。
④牛赤身肉、椎茸、キクラゲは、少量の玉ネギ(20~30g)を入れて、ネギ、ニンニク、コショウ、牡蠣ソース大さじ1/2、醤油を加えて下味を付け、少量のゴマ油を入れて炒める。
⑤ホウレンソウはきざみネギ、おろしニンニク、すりゴマ、ゴマ油、塩で和える。
ニンジン、玉ネギ、赤トウガラシは塩とおろしニンニクを加えてサラダ油で炒める。
⑥ハルサメはサラダ油で炒め、牡蠣ソース大さじ1、醤油、ニンニク、コショウ、ゴマ油、すりゴマで味付けする。
⑦下ごしらえした材料を入れて、すりゴマ、コショウ、ゴマ油を加えて混ぜ合わせ、砂糖と醤油を入れて味を整える。
画像引用元:『天正宮의水刺床 饌品單子~天正宮の御献立』(光言社刊/2003年)より