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【テキスト版】
ほぼ5分でわかる人生相談Q&A
幸せな人生の極意!

第75回 ネガティブ思考はどのようにしたら変えられますか?

ナビゲーター:阿部美樹

(動画版『ほぼ5分でわかる人生相談Q&A』より)

 皆さん、こんにちは!

 今回は、「ネガティブ思考はどのようにしたら変えられますか?」という質問です。

 現実と事実はイコールではありません。「現実」とは「事実」+「捉え方」で決定されます。

 例えば、ある初冬の晴天の朝、誰が見ても天候は晴天です。その天候を見て「いい日だね」と言う人がいますが、「本当に寒い嫌な日だね」と嘆く人もいます。
 事実は一つでも、捉え方は人それぞれですから現実はさまざまです。

 ポジティブに見つめる人もいれば、ネガティブに見つめる人もいます。同じ事実に対してであっても、どんな「フレーム」で見つめるかによって見える世界が違ってきます。

 人生における出来事に点数を付けたとしましょう。

 ある出来事に30点を付けました。
 その時、「100点から見れば70点も足りない」と見る人が多いでしょう。テストは100点満点が基準だから、そこから見て減点思考になりやすいものです。

 100点に満たない人は、50点でも70点でも90点でも全て「できなかった!」という結果が繰り返されます。すると、自己肯定感も低くなり、ストレスをためやすくなります。

 一方、100点満点が基準であるというフレームを外し、全ての出発は0点であるから0点が基準だという加点思考をする、という考え方もあります。
 すると、「30点は0点よりも30点も高い」となります。できたことを探し、あるものを探すことによって、心が前向きになります。

 このように、「捉え方」を変えること、「フレーム」を変えることが思考変化の第一歩です。
 ないもの、できないものを探す「ネガティブ思考」と、あるもの、できるものを探す「ポジティブ思考」があることを意識しましょう。

 そして、二つのうちのどちらが「楽しい人生」「うれしい人生」になれそうかを考えてみてください。すると「ポジティブ思考」であることに気付くことでしょう。

 さて、身の回りを見渡すと、悪口を言う人が多くいることに気付くことでしょう。
 悪口を聞いている時は嫌な気持ちになったとしても、案外、自分自身も悪口を言っていることもあるかもしれません。

 悪口は「ネガティブ思考のトレーニング」です。他の人の悪いところを見つけてそれを言語化すること、アウトプットすることで、脳はネガティブな思考を持つように強化されていきます。

 ネガティブなアウトプットをするほど、ネガティブ思考は強まります。世の中の多く人が悪口を無意識に繰り返しています。そのような人は、悪いことをしている自覚はなく、むしろ正義感が動機であり、それが正当な判断だと思っています。

 しかし、悪口は言えば言うほど、ネガティブを見つける能力が高まります。そして、それは自分自身の人生のネガティブも強化されるのです。

 最後に、ネガティブ思考にならないための対策を紹介します。それは「ポジティブ日記」を毎日書くことです。寝る前にその日の「楽しかったこと」「うれしかったこと」「感動したこと」などを三つ書くのです。

 人生の中のポジティブを探す練習です。これを毎日やってみると、ポジティブを探す能力が高まっていきます。ポジティブなフレームもさらに強化されていくことでしょう。

 皆さんからの質問をお待ちしています。
 「人生相談QA」で、ほぼ5分でお答えいたします。
 また、お会いしましょう!

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