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中和新聞セレクト Vol.3
生活信仰のすすめ

 毎週2回(火、金)、さまざまなコンテンツを配信している『中和新聞』。Blessed Life編集部が同記事のアーカイブスからおすすめのコンテンツをセレクトして皆さまに紹介します!
 第3弾は「生活信仰のすすめ」(家庭カウンセラー:内田由喜氏)のシリーズを毎週水曜日(予定)にお届けします。
 同コンテンツは『中和新聞』2020年4月から連載中のシリーズです。

第9回 万物主管・「衣」について〈前〉

(中和新聞 2021年7月9日 通巻1374号より)

 今シリーズでは、信仰の基本的な在り方や実践について考えます。日々の生活を通して神様を感じる生活が大切です。今回は、「衣」について2回に分けて考えます。(『祝福家庭』での連載を整理したものです。文責・編集部)

■万物主管を通して神様と共に幸福を感じる生活
 私たちは、日々の家庭生活の中で神様の愛を実感しながら、内外共に成長します。「愛」と「信仰」を培う生活は、家族が一緒に暮らす「家庭」でこそ、なすことができます。

 天の摂理も、これまで以上に「家庭」が重要な時になっています。家庭を中心に、本格的に神様と共に生きる時代になっているからです。祝福を受けた私たちは、神様の願う「三大祝福」の実現を目指して日々邁進しているのです。

 真の父母様は次のように語られました。

 「万物を主管するためには、男性と女性が『愛』という文字を中心として一つにならなければなりません。この時に万物を主管するのが原則です。神様がアダムとエバを祝福なさる時、『生めよ、ふえよ、地に満ちよ、地を従わせよ』(創世記128)と言われました。生育して繁殖し、地に満ちて万物を主管しなさいということです。結局、家庭を築いてから万物を主管するのです」(天一国経典『天聖経』6327

 家庭生活において、なくてはならないものが「万物」です。「いかに万物と関わり、万物を愛し、主管できるようになるか」について考えてみたいと思います。

 真の父母様のみ言を紹介します。

 「神様が創造されるとき、まず何を造られたのでしょうか。霊界を造り、その次に万物を造り、人間を造られたというのです。そして、人間を造り、愛によって神様と一つになるのです。

 まず霊界、二番目に万物、三番目に人間、その次に愛です。愛によって神様と人間が一つになるのです。再創造過程においては、これを引き返しながら蕩減したという条件を立てなければ、帰る道がありません」(同 61224

 本来、アダムとエバは、自然(万物)を通して神様の愛の世界を学びながら成長するようになっていました。人間は、神様から愛され、神様に美を返すようになっていたのです。

 同じように、人間と万物の関係も、人間が万物を愛し、万物から美が返ってくるわけです。

 しかし万物は、再創造過程にある中で、未完成の私たち人間によって主管され、利用されています。神様のみ意(こころ)を十分に理解できないため、人間が誤って万物を用いることもあり、多くの問題点を露呈しているのが現状です。

 万物を慈しみ愛することで、万物への感謝の心情が湧き、同時に、万物の創造主である神様に対する感謝の心情も湧いてくるでしょう。

 万物の価値は、神様の実体としての創造本然の人間との授受作用があってこそ発揮されます。真の愛で万物を主管し、使用する中で、神様と共に幸福を感じ、真の平和を享受しながら生きていくというのが、本来の人間の姿です。

■「衣」に関する原理的指導
 家庭での具体的な万物主管として、「衣食住」が挙げられます。この「衣食住」を通じた「侍る生活」の中で、神様の愛を体恤しながら、神様に美をお返ししていきたいものです。今回は「衣」について考えてみましょう。

 私たちはさまざまな衣類(服)をまとって生活しています。地域性や民族性の違いなどはありますが、基本的に万民が衣類を必要としています。

 真のお父様は、私たちに「衣」に関するみ言を下さいました。「服の着方、着用法」についてのご指導です。

 「ズボンをはくときは、右の方を最初に入れるのが相対的に合う、このように見るのです。……皆さんが外に出るときも、必ず右足から外出するのです。帰ってくるときは左側から来なければなりません。……
 このようなことが必要なのです。これから全部原理的にそういう規範を作らなければなりません、規範。皆さんはそのように見ることを知らなければなりません。すべての物が一組になっていて、どのように調和しているのかを考えるべきです、上下のすべての物を。……
 この鳥たちも一組になっているけれど、すべての物が合わなければならないのです。
 だから皆さんが服を着るのも、服を着る礼法に合わせて着る習慣を身につけなくてはいけません。だからといって皆さんにこうしろというわけではありません。皆さんが丸くなって、原理的な観ですべての物を処理できなければなりません」(『人の生涯』〈成和出版社〉270-271ページ)

 家庭での衣類の収納は、次のようにするのが好ましいでしょう。
○男性の服は右側(または上)に置く
○女性の服は左側(または下)に置く
○靴も男性が右(上)、女性は左(下)に収納する

▲家庭での衣類の収納は、男性は右(または上)、女性は左(または下)に置くのが好ましい

 また、服を脱ぐときは、ズボンを先に脱いでから上着を脱ぐのが望ましいでしょう。きれいに整頓し、服を掛けるのも、みな原理的にしなければなりません。四季を通して飽きのこない、また着るほどに良くなるようなものを選ぶべきです。

 一日の終わりに、着用した衣服を脱いで片付けるとき、「きょう一日、この衣類で健康的に守られて、無事に終えることができました。心から感謝します」と祈りながら整理整頓して片付けましょう。

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 次回は、「万物主管・『衣』について〈後〉」をお届けします。

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