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青年よ行け、そして世界を救え
21世紀の青年運動への提言(24)

 36家庭の朴普熙(パク・ポーヒ)先生(1930~2019)による講演「青年よ行け、そして世界を救え」を毎週月曜日配信(予定)でお届けします。

(光言社・刊『青年よ行け、そして世界を救え』より)

六、日本の未来はどこへ行くのか

エイズと新純潔運動

 皆さん。
 日本は戦後、大変いろいろな物を世界から輸入しましたが、一つだけ間違った物が輸入されております。
 それはエイズの輸入であります。これは日本の本来の文化とは、相反するものでございます。

 統計によりますと、今、日本に公表されたエイズの患者は、約5000名ですが、公表されていない、隠れた感染患者の数は、数百万以上になるのではないかと、恐れられております。エイズの潜伏期間が5年から10年ですから、恐れるのも当然であります。

 ハーバード大学のダナーファーバー研究所の発表によりますと、紀元2010年までに世界のエイズ感染者は、10億を上回るとのことでありました。これは人類の存亡を脅かす数字でございます。

 今、最も悲しいことは、エイズにかかって、母胎から生まれる子供たちがいることでございます。痛く哀れみを感じるものであります。また私は、エイズに汚れた血液の輸血により、エイズに感染された血友病等の患者たちに対しては絶対なる同情を持つものでございます。ところが、幸いにもそのような感染はもう終わりました。今は血液を完全に清浄することができるからでございます。

 皆さん。
 エイズとは、いったい何でしょうか?
 これは神が人間に与えた、純潔のテストであります。
 エイズは病気ではありません。これは人災でございます。ですから、その人為的原因を除くことによってのみ、退治される人工災難でございます。

 エイズは、コンドームでは防げません。予防薬も治療薬もまだないのでございます。アメリカの学校で、コンドームを分けてやったことがありました。1年後に調べてみると、コンドームを分けてやった学校のほうが、コンドームを分けてやらなかった学校より、エイズの感染が、2倍になっているのを見て驚きました。コンドームを信じて、さらにフリーセックスに走った結果でございます。

 エイズ撲滅の道はただ一つであります。それは人類が、神の本然の人間、すなわち愛の乱れのない純潔なる人間に変わっていくことだけでございます。神の創造の法則どおりに生きることでございます。

 人間始祖、アダムとエバは、不倫の愛を結んだ罪によって、エデンの園から追い出されました。
 神はまた、淫乱の渦巻きにあえぐ、ソドムとゴモラという旧約聖書に出てくる二つの都市を、硫黄と火で焼き払ったのでございます。

 不倫と淫乱の罪は、神が最も憎悪される罪であると申し上げました。それは人類の堕落と永遠の不幸を人類にもたらした罪であるからでございます。

 私はアメリカで、現代のアメリカは、ソドムとゴモラよりもひどいのではないかと、警告したことがあります。
 では、私が愛し、尊敬する、この日本はどうなのでしょうか?
 私は日本の実状を深く分かれば分かるほど、胸が痛みます。エイズが日本に上陸しただけではありません。日本の若者たちの純潔観念が余りにも失われつつあるからでございます。

 総務庁青少年対策本部が、平成5年6月に発表した「青少年とポルノコミックを中心とする調査研究」によりますと、高校生が婚前の性的行為を正当化している割合が、男85パーセント、女72パーセントでありました。

 これは、日本の青少年たちの純潔が、むなしく蝕まれていくことを意味します。今、日本の学生たちは、青少年を蝕む自動販売機の氾濫とポルノ雑誌、間違った性教育、または非行なる性行為の誘惑の渦巻きの中で育っていきます。親の立場から見ますと、我が子たちは赤信号地帯で、毎日恐ろしく乱れた環境の中にあり、一日一日純潔を守り通して、生き延びることは、ほぼ不可能な状態になってきました。日本の学校で純潔を守ろうとする美しい試みが、馬鹿にされると聞いて、私は唖然となりました。

 ポルノ雑誌やアダルトビデオが、自動販売機やコンビニで簡単に買える国は、世界中で日本だけでございます。
 神の立場からこの日本を見ますと、これでは日本は絶対に道徳超大国にはなれません。それどころか、日本がいかに経済大国であろうとも、古代のローマ、そしてまた旧約時代のソドムとゴモラの運命を免れないと思うものでございます。

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 次回は、「純潔とは本然の愛に戻ること/新純潔運動の提唱」をお届けします。