https://www.kogensha.jp

神の子を生み育てるために 18
父親が内外のサポート

 アプリで読む光言社書籍シリーズ、「神の子を生み育てるために」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
 これから妊娠・出産を控えているかたにも、そして子育て真っ最中のかたにもぜひ読んでいただきたいシリーズです!

須永孝子・著

(光言社・刊『神の子を生み育てるために』より)

父親が内外のサポート

関心を持ち、共に学ぶ
 ここまで、主に妊娠期間に心がけなければならない内的、精神的なことを中心に述べてきましたが、良い出産をするためには、外的にもいろいろと準備していかなければならないことがあります。また父親の協力も重要となってきます。

 以前に少し触れましたが、一般的な正しい知識を持つために、「妊娠と出産」に関する本を23冊は読んでおくことや、病院や保健所で行っている母親学級などに参加して、正しい知識を身につけることが大切です。

 これらの知識は女性だけでなく、男性もできる限り学んで、「妊娠と出産」に対して正しく理解するよう心がけたいものです。男性たちは、それらに関しては何もできないと思いがちですが、ふたりで一緒に出産の時を迎え、また育児に対しても協力し合っていく心が大切です。

 妊娠中や育児中の女性は、喜びとともにさまざまな不安を抱えることが多く、ノイローゼになったり、ストレスをためたりしがちです。そんな女性を内外共にサポートする重要な立場に、男性は立っているのです。

 家庭の中で最も主体的な立場に立っているのが父親です。妻の心の中にも子供の心の中にも、いつも父親が住んでいることが大切です。よく「父親不在」とか「父親の権威が喪失している」と言われる昨今ですが、そうならないためにも、父親が妊娠のときから妻に関心を持ち、子供に関心を持って接していけば、妻の心の中にも、子供の心の中にも、父親が住むことができると思います。

 金顯貞先生のお話に、「妊娠は女性のためだけではなく、ふたりのために、神様のために妊娠したのだから、協助しなければいけないですね。真のお父様のお話では、自分の妻の出産を一度見ておくのがいいと言われます」とあります。最近、母親学級に参加したり、呼吸法や妊娠体操、産褥(さんじょく)体操、沐浴のさせ方、おむつの替え方などを一緒に学ぶ父親が多くなってきたのは良い傾向だと思います。

 またお産をどこの地でするかとか、どの病院でするか、産褥期間(出産後、母体が回復するまでの期間)をどのように過ごすのか、あるいは命名など、ふたりで一緒に考えながら決めていくことが大切です。そして出産時に祈祷していただく人たちに前もって連絡を取ったり、お産のろうそくを準備したりする大切な仕事があります。お産は順調に進むこともありますが、時にはいろいろなトラブルが起こることもあります。そんなときには、父親が対応しなければならないことになります。

 そして、次の子供の妊娠と出産に関しては、父親の理解と協力が必要であり、よく夫婦で話し合って計画することをお勧めします。「産むことは簡単だが、育てることは難しい」と言われます。教育期間は成人するまでです。その間の経済的問題も考えなければなりません。

 上の子供に与える精神的な影響、母体の回復や精神的状態を考えると、一般的に12年空いているとよいと言われます。夫婦でよく相談し、理想的な形で次の子供を妊娠してほしいと思います。

---

 次回は、「胎教の心得と方法」をお届けします。