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青年よ行け、そして世界を救え
21世紀の青年運動への提言(21)

 36家庭の朴普熙(パク・ポーヒ)先生(1930~2019)による講演「青年よ行け、そして世界を救え」を毎週月曜日配信(予定)でお届けします。

(光言社・刊『青年よ行け、そして世界を救え』より)

六、日本の未来はどこへ行くのか

 皆様。
 大変楽しい時間でございました。では私は、今日の私の話の総括をしたいと思います。私は今日、神の実在から始めて、救世主の再臨、霊界の存在、人類の終末に至るまで、多くのことを語りました。

 では今、この日本は来る新時代に備えて、いったいどのように対処したらよいのでしょうか? 特に若い皆様は、何をしたらよいのでしょうか?

 20世紀の初め、日本の有名なクリスチャンであった内村鑑三は、名言を残しました。彼は、東洋から新しい霊的運動が起こり、再臨の救世主が現れるのは、西洋ではなく、東洋であると予言した偉大な日本人でございます。私は内村鑑三先生の故郷である群馬に行って、先生の詩碑を訪ね、先生の名言の直筆を見てまいりました。そして花束を置き、参拝いたしました。

 1946年9月27日、終戦一年後、東大の総長であった矢内原忠雄先生は、北海道大学中央講堂での講演の中で、内村鑑三と新渡戸稲造、この二人に対して、次のごとく語りました。

 「私の講演の結論を、最初に簡単に申せば、内村鑑三、新渡戸稲造、この二人の先輩が建てようとしたごとく、日本の国が建ってくれたならば、日本は今日の悲惨なる国辱、国難を見ることなくして、我々も、諸君も平安に学問に従事し、仕事に従事することができたであろう。しかるに、この両先生の志したところに、反対する思想と勢力が、日本を指導したがために、今日の有様となったのである。それゆえに、我々が日本の国を再び興すというならば、自分はもう一度、札幌農学校創立当時に帰って、そこから出発しなければならない」と。

▲内村鑑三

 その札幌農学校の創立精神というものは、すなわちウイリアム・クラーク博士の精神であり、それはキリストの精神に徹した人格教育であります。それが、クラーク博士の精神を受け継いだ内村鑑三が、次の名言で表現したのであります。これは、内村鑑三の遺言でございます。自分の墓に刻んでくれと書いておいたのです。

 “I for Japan, Japan for the World, The World for Christ, and all for GOD.”「私は日本のために、日本は世界のために、世界はキリスト、すなわち救世主のために、そして、すべては神のために」。

 矢内原先生は、こう結論づけました。

 「今日、敗戦によって意識させられたすべての欠陥は、クラーク博士による札幌農学校的教育が、日本全体に対して行われなかった結果にほかならないのである」と。

 私たちは、日本が経済的超大国となった今、クラーク博士の札幌農学校の精神に帰って、再出発する最後の機会であると、断言するものでございます。これが、日本の未来が行くべき唯一なる道であると思うのでございます。

 それを成し遂げようとする運動が、まさしく統一運動であります。そういう意志と決断と内容をもっているのが、統一運動であり、J-CARP、大学原理研究会であり、世界平和青年連合でございます。

 私は内村鑑三先生に、とても感動いたしたものでございます。日本の本当の在り方は、日本は「為(ため)に生きる」、すなわち、日本は世界のため、救世主のため、そして神のためにあるべきだという、偉大な日本人の証言でございました。私はこれが、本当に日本の未来が行くべき道を示すものであると信ずるものでございます。

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 次回は、「為に生きる道は繁栄の道である①」をお届けします。