シリーズ・「宗教」を読み解く 196
第117回「超宗教フォーラム」・日韓トンネル現場巡礼⑥
日韓トンネル実現の確信を得た巡礼ツアー

ナビゲーター:石丸 志信

 壱岐で過ごした巡礼ツアー最後の夜、夕食を囲み、それぞれの体験を語り合った。
 皆一様に感じたのは、40年前に文鮮明(ムン・ソンミョン)総裁が提唱した日韓トンネルプロジェクトが今、現実に取り組まれており、必ず成し遂げられるとの確信を得たことだった。

 翌朝、最初に訪れたのは一支国博物館。長崎県の埋蔵文化を収めたこの博物館の展望台から開けた風景は「魏志倭人伝」の世界。弥生時代に韓半島や中国との交易で栄えた原の辻遺跡と秋に実りをもたらす田んぼが広がっている。

 豊かな古代の歴史を学んだ上で、芦辺港近くの天徳寺を訪問。住職から1945年10月に遭難した韓国人殉難者にまつわる歴史を聞き、清石浜の見える畑中に立つ大韓民国人慰霊碑で追悼の祈りをささげた。

 ツアーの最後に一行は日韓トンネル壱岐現場を訪れた。
 この現場は、草を刈り、道をつけ、整地作業が進められている段階で、近い将来斜坑が掘られる。IAPD-Japan(平和と開発のための宗教者協議会)の第1回巡礼記念として、金木犀の苗木を植樹した。若木を囲み一同心を合わせて日韓トンネルの早期完成を祈願し、感謝の祈祷をささげた。