私の心の中にいる神様 98
蝶の恩返し

 良心との対話で、ワクワク感が止まらない!
 毎週土曜日に配信予定です。

蝶の恩返し

(女性 60代)

 10月から街頭伝道が再開され、喜びの心情で出発しました。初日は大雨でしたが、雨が降ろうが靴が濡れようが、全く気になりませんでした。

 そんなうれしい気持ちで街頭に立っていたある日のことです。
 足元に、羽の折れた瀕死(ひんし)の蝶(ちょう)を見つけました。黒い羽に青緑色の帯が入ったアオスジアゲハでした。

 雑踏の中、このままだと踏まれてしまう、どこかに移してあげようと、辺りを見回すと、道の反対側に花壇があるのが見えました。
 そこに置いてあげようと思い、横断歩道を渡っていたところ、手の中に包んでいた蝶の脚がもぞもぞと動くのを感じました。

 その感触を感じながら歩いていたら、真のお父様が聖和される直前のことが思い出されてきたのです。

 体調を崩されたお父様に入院をお勧めする側近のかたに対して、「まだすべきことが多いのに、病院で時間ばかり過ごしてどうするんだ!」と入院を拒否された場面です。

 お父様の切実なご心情が、死を目前にした蝶の脚の感覚を通して伝わってきて、お父様への慕わしい思いがあふれて仕方ありませんでした。

 蝶を花壇にそっと置いて、もとの場所に戻ると、ペアの姉妹が「蝶を助けたから、蝶の恩返しがあるかもね」と言ってくれました。

 それからは、道行く人が黒い服を着ていると蝶に見え、何だか万物と一体化したような不思議な感覚がずっと続きました。

 そんな中、一人の青年(男性、20代)と出会ったのです。黒いガウチョパンツ(裾の広がったパンツ)を履いていて、蝶の化身のように思えました。

 彼は遠方から友達のところに遊びに来ていたのですが、しばらく立ち話をすると関心を持ち、伝道センターに来てくれました。

 その場で受講が決定し、自宅に帰ってからもZoomを使って順調に受講が進んでいます。
 万物を通して神様、真の父母様の導きを感じた、忘れられない出会いとなりました。

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 次回は、「一期一会に天国を感じる」をお届けします。


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